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マルガリータのつぶやき

フォトジェニックな「趣味の記録」:マルガリータの庭、国内海外の旅、グルメ、美術・音楽・映画、自分勝手流読書、etc

『アール・ヌーヴォーのガラス展』 ゲルダ・ケプフ・コレクション 汐留ミュージアム

2015-07-13 22:38:11 | 絵画、展覧会、記念館
40度近い猛暑がつづいているが、こういう過ごし方はいかが!?
こゆき様と、涼しく、美味しく、きれいになった一日…

<涼しく> 汐留ミュージアムの「アール・ヌーヴォーのガラス展」、ガレ、ドーム兄弟の花卉のコレクション。
     製作過程に注目した展示はゲルダ・ケプフのこだわり。


    

     ガラス器展示方法としての新鮮さ、東洋、日本の花のモチーフで、興味津々で見て回った。 <暑さを忘れた瞬間>

<美味しく> 暑さを忘れていた証拠に、二人して選んだランチはカレッタ:<大阪風お好み焼き> 
       
      
       眼下はサラリーマンの昼休み風景、カレッタ(カメ)椅子にはまっている(笑)
 

<きれいになった> 六本木・ミッドタウンに廻って、富士FILMスクェアの「野町和嘉」企画写真展の雄大な風景に心を広げ、
    

            
         
 最後に、最近すっかりなじみ客になったASTALIFTコーナーでは、冗談たたきながら愉快に紫外線、しみ予防対策にトライアルした。
 

『バルビゾン 19世紀の絵画と写真』 北海道立帯広美術館

2015-03-28 20:55:06 | 絵画、展覧会、記念館
帯広駅最寄りの緑ヶ丘公園内の美術館に立ち寄るのはいつも半端な季節、園内の野草園にはいまだ一度も行くチャンスがない状態。
(せっかくの北海道、旅行者としては花やラベンダーの季節、紅葉の見時は、富良野方面へ急いでしまうのだ。)

バルビゾン 19世紀の絵画と写真』 北海道立帯広美術館



~パンフレットより~
19世紀中ごろのフランス、「フォンテーヌブローの森」「バルビゾン村」に集った画家たち、写真家たち、
画題は生い茂る草木などの自然の造形や、農村でのひとびとの生活の様子
写真の技術から派生した版画技術クリシェ=ヴェール(ガラス・ステロ版)





『ホキ美術館』再訪:写実絵画の魅力

2015-03-01 22:09:30 | 絵画、展覧会、記念館
雨が西からやってくるらしい。今週も、湘南方面よりはと東方へ逃げることにした。
千葉県房総、東金の手前の『ホキ美術館』まで、 
  例によって、道中、花、野菜を見つけては停車(笑)、 ジョイフル市原の花が元気、寄せ植えのセンスも良くて感心した。

 

  カレンダーから

2度目の来館だが、たしかに見方がかわってきている~ 保木館長がいうように、最初は、初めて写実を見た「愕きと感動」だったのが、今回は好きな作家を探して、いいとか悪いとか批評しながらだ。

 

帰りがけにエレベーターに乗ろうとして出会いがしらに、保木さんが「絵から抜け出てきたように」ぬ~っと出てきた。一瞬のことで声もかけられなかった。

「美術館に遊ぶ」幸せ、
ついでに「レストランで味わう」口福、



  

曇天、雨予報の日曜日は、高速も空き空きで信じられない短時間で帰ってきた。


『ルーヴル美術館展』 "史上空前の風俗画展

2015-02-26 22:28:48 | 絵画、展覧会、記念館
毎日、気温は上がったり下がったり、晴れたり曇ったり雨、風、と変わりやすい。
今日はまた気温は急降下で寒いし、午後からは本格的な雨模様。 庭仕事もできないし、筋トレで体を温めた後に、思い立って、
六本木; 国立新美術館 『ルーヴル美術館展』まで。

     

フェルメール『天文学者』の初来日で話題だ。

      

21日(土)の初日から五日目、想像以上の人気で少し驚いた。三重、四重の人だかりだったが、皆、整然としていて、じっくり観られた。
「パリでルーヴルに行っても、膨大な館内で「モナリザ」直行がオチ、それに今回の会期終了の6月1日まではパリでも観られないのだし… 当たり前か…、日本はすごい…」
などひとりゴチながら、フェルメールも真ん前、間近で数分間☆

今日のマルガリータ一点は、≪コローのアトリエ≫ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 1873年頃/63×42㎝
小品ながら、フェルメールにも通じるようななつかしさを覚えて、行きつ戻りつ、

 

ショップで『天文学者』、『ティチアーノ』のほか、5,6点しかない額入り平積みコーナーに選ばれていて、あわてて?購入してきた。

大津島;人間魚雷「回天」施設跡の静謐

2015-01-31 22:07:46 | 絵画、展覧会、記念館
大津島の朝、戦争末期、起死回生の特攻兵器として考案された人間魚雷 「回天」の現在も残る当時の施設を巡った。 ※「回天」とは、〝天を回し、戦局を逆転させる”願いを込めた意。

「回天」運搬用トンネル
   

 トロッコ軌道跡がくっきりと





・トンネルを抜けると、回天訓練基地






「回天記念館」 館長お薦めのビデオ;生き残った搭乗員が語っていてこの旅一番の衝撃だった。

  墓標 

模型    椿満開

 

映画「出口のない海」市川海老蔵(横山秀夫);「回天」の仕組み、死にゆく若人の心情等、よくで来ている。
 大津島ロケは最後に回天訓練基地でおじいさんがボールを投げるシーンのみで、あとはで撮影された。

≪宿にあった資料から、≫
   

  

  













フラノ寶亭留;『木象嵌』 島田昌夫

2014-12-07 13:55:46 | 絵画、展覧会、記念館
暖かく晴れ渡った朝陽(外気はー12℃というから驚き)、美しく美味しい朝食、シーズン・オフの静かな館内、その大空間を独り占め…
条件がそろってスィッチが入ったのだと思う、
レストラン入口の『木象嵌』に目が留まり、

 





スタッフから島田さんを教えられ、2,3点紹介されるや、すっかり「木」の魅力にはまってしまっていた。

 



ホテル併設の広大な作品展示室をくまなく見て歩いた。



 

  

その場で気に入った1点を持ち帰りたい衝動に駆られたが、ハテ、この清廉きわまる作品を我が家のどこに置いたら? 
『木』造の陽光いっぱいの広い空間が必要、園芸小屋マルガリータでは泥棒にねらわれる(大きいのは優に60万円超え)、どちらかというと『和』のテイスト、等々、
さまざまに、マイナス思考に揺られて、とりあえず今日のところはお預けにした

  




『神田日勝記念美術館』;北辺のリアリスト

2014-12-06 16:09:58 | 絵画、展覧会、記念館
今日は帯広・三余庵から富良野・フラノ寶亭留まで、「花街道」ツーリングだが、『花』どころか『粉雪』もようの寒い朝、
朝方は-12℃まで下がり、9時すぎの今も-6℃、風が吹いたりしたら暖かい車中に脱げこむしかない。

そんな北の厳しい日に、「農民画家」「北辺のリアリスト」の異名をとる神田日勝にいきついたのは僥倖だったかもしれない。
帯広からは北へ30キロ、鹿追町の『神田日勝記念美術館』
地方の美術館の意気込み、〝半欠け”の馬を掲げた建物外観からして荒々しく独特、内に入って絵に直面してまた暗い異様さだ。



神田日勝に予備知識なしで向かい、驚きばかりだったが、関連本で人となりを知るうちに今度はこの作家の普遍性にうたれた。

結局、どういう作品が生まれるかは、どういう生き方をするかにかかっている
どう生きるのか、の指針を描くことを通して模索したい。
どう生きるか、と、どう描くのかの終わりのない思考のいたちごっこが私の生活の骨組みなのだ。


中卒、きびしい開拓農業の合間に絵筆をとるうちに、およそ創作者ならだれでも思い至るような普遍的な思いに至った。
作品をあらためて、この言葉がいかに真実味をおびているか、この言葉そのもののリアリズムの表現世界か。

「馬」は未完の絶筆、時代の趨勢・アンフォルメルからモノクロームに回帰しようとして、突然の死。32歳だった。そして伝説になった。





  

 ☆NHK 日曜美術館

『ジョルジュ・デ・キリコ』変遷と回帰:パナ・汐留ミュージアム

2014-11-06 20:12:57 | 絵画、展覧会、記念館
副標題「変遷と回帰」に込められた主催者の意図、評論家がどういう意味を見い出すかは、とりあえず置いておくとして…、
誘導通りに見て回る。



展覧会のみどころ;パナソニックミュージアムHP

Ⅰ.序章:形而上絵画(メタフィジカ)の発見
Ⅱ.古典主義への回帰
Ⅲ.ネオ・バロックの時代 - 「最良の画家」としてのデ・キリコ
Ⅳ.再生 - 新形而上絵画(ネオ・メタフィジカ)
Ⅴ.永劫回帰 - アポリネールとジャン・コクトーの思い出

と、各時代の代表作を紹介しながら、変遷するスタイルに説明文は必然性を与え、デ・キリコの一貫性を強調していく。
作家の黄金期といわれるⅠ:形而上絵画はやはり、強く迫ってくるものを感じた。「ニーチェ的悲劇の情緒とノスタルジア」
Ⅱ:”転向後”、流してみる場面が多くなり、Ⅲ:妻イザヴェッラや馬の連作、堂々として旺盛な創作意欲に感嘆し、Ⅳ:従来の作品の書き直しの動機にも納得したが…
Ⅴ:平面的で記号的ながら、考え込んで一々立ち止まる

ギリシャに生まれ、ミュンヘンの美術学校、イタリア・トリノの衝撃、パリへ、晩年はローマのスペイン広場横の豪華アパルトマンという人生の軌跡に想いを馳せながら、
ただ、この展覧会の説明だけでは、わかるものはわかるが、わからないものはよりわからなくなる。

いまさらながら、マルガリータは、澁澤龍彦に帰ってやっと落ち着いた。



『キリコ、 反近代主義の亡霊』と題した小論で、
「1918年以降のキリコは、~ 見るに堪えない空虚な俗悪な作品しか生み出してはいなかったのだろうか
「たしかに、1960年以降の最近のキリコの衰弱鰤たるや…
「展覧会を見終わった今、私の感慨はきわめて複雑なのである
「~芸術家の生涯というものは、いつも彼自身の芸術の比喩になっているらしい~ ピカソもデュシャンもダリも~
     見方によれば、キリコの芸術活動は若年から最晩年まで、つねに首尾一貫していたといえる 


デ・キリコ作品はこちら



    

沖縄:対馬丸記念館 語り継ぐ思い

2014-11-01 21:10:21 | 絵画、展覧会、記念館
那覇空港からほどなく、→対馬丸記念館の道路標識に気づいた。最近も天皇皇后が見学されたことで話題になった。



 

 

1944年8月22日、那覇港出港の翌日、悪石島近くで、米潜水艦の魚雷攻撃で海に沈んだ。
乗船者1788人のうち8割が犠牲になった。学童集団疎開の子供たちがその半数にのぼる。(詳しいデータは原則「不明」)

子どもにもわかりやすいビデオ;







<船体発見は97年、慰霊の人々>



以下、パネルより、ブログのための写真OK、多くの人に知ってもらいたいのだろう。





その後、事件について「決して語ってはならない」という箝口令であらたな苦しみ。







対馬丸撃沈から49日目、1944・10・10、焼き尽くされる那覇、

 

「残された遺品や遺影がとても少ない」というが、それでもよくここまで集められたものだとも思う。沖縄戦の裏面史のひとつとして次世代に語りついで行かなければならない。

<記念館裏手のガマ、ガジュマル、波上宮、那覇港を臨む>



 









京都文化博物館;野口久光シネマ・グラフィックス

2014-10-17 22:40:44 | 絵画、展覧会、記念館
俵屋を左に出ればすぐに姉小路通りにぶつかる。とうふ屋、味噌・醤油、絲や、定食屋、昔からの生活が今に残る建築協定地区だ。
一軒一軒覗きながら、京都文化博物館までぶらぶら歩き、野口久光シネマ・グラフィックス展がお目当てだ。

   

  

たまたま大阪駅で拾ったパンフ、古き良き時代のフランス映画、アメリカ映画の大ファンのマルガリータにとっては宝くじのアタリ券の拾いもののように化けた(笑)





1933年東和入社から戦後にかけての映画黄金期に、描いて描いて描きまくったとしか言いようがないほどの数、どの一点も対象の気品やエスプリをとらえた傑作ばかりだ。リアルタイムで観ていないマルガリータ、評価が定まったあとに遅れてやってきたファンからみても、日本配給時に素早くここまでイメージをとらえた宣伝作品を描いていたとは、おどろくばかりだ。

(撮影禁止なので公式図録より)
    

  

想像を超える近代的で立派な京都文化博物館ビル、各ポスターの下にはあらすじが書かれ、20品にわたる公開時予告編が流れ(通して観ると60分かかる)、とても一日では無理。あきらめムードでまわりをみると年配の男性客が一人熱心に、でガラガラ状態。金曜日は夜7時半まで開室だからこれから来る??
リアルタイムで観ているのは70才以上になるだろうし、「野口久光」というスターでも監督でもない名前に反応するのは相当な映画通しかいないし、などと残念無念な思いで宿に帰った。


大阪・国立国際美術館;ジャン・フォートリエ展

2014-10-16 23:38:32 | 絵画、展覧会、記念館
大阪入りしたその足で、中之島の国立国際美術館ジャン・フォートリエ展に出向いた。
静かな館内、親切な係員、旅先で見る美術展に集中した。集中したあまりか、『人質』連作がかかる閉じられた空間では息苦しくなり、おさまっていた胸苦しさが再発してDVDを見る間も咳がとまらず、
占領下フランスのレジスタンス、映像その他で繰り返し思考される第二次大戦のありよう、