梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記’08 嬉しい出来事

2008年07月18日 | 芝居
【山梨県立県民文化ホール】での2回公演でした。
巡業よりも、国立劇場の<歌舞伎鑑賞教室>の移動公演でよくお邪魔する会館です。広くて使いやすい楽屋、立派な舞台機構です。

今日の公演で、『毛谷村』の<弥三松>役のお子さんが交代。今日東京からやってきた後半担当の子は、初日以来勤めてきた子が最後に勤める昼の部の舞台を見て勘を取り戻し、段取りを確認してから夜の部に出演。舞台稽古はやったとはいえ、それは18日も前のことで、それがよくまあいきなり完璧に演じることができるものだと、大人の役者は感心しきり。普通コワくてできませんよ…。

とっても嬉しいことがありました。今日18日は私の、そして明日19日は兄弟子の梅蔵さんの誕生日なんですが、昼の部終演後のあき時間に、みんなでお祝いをしてくれたんです。「うめぞうさん&うめこ(←私のあだ名ね)さんおめでとう」のプレート付きのバースデイケーキまでご用意して下さって…。こっちは全然知らなかったものですから、梅蔵さんと二人で照れくさいやら恥ずかしいやらでしたが、皆様のお心遣いに、有難い気持ちでいっぱいでした!
夜は高砂屋の弟子3人で駅前の居酒屋で再び小宴。梅秋も先日誕生日でしたから、偶然とはいえ弟子全員が7月生まれ…と書きかけて、そうだ部屋子の梅丸は9月だった。
師匠は8月、一門のバースデイは夏から秋にかけて集中しているのです。

28歳となりますが、まだまだアマちゃんなので、早く大人になれるよう精進いたします。

…朝、近所のコインランドリーで洗濯ものが回っている間に、武田神社に行ってきました。思ったよりこじんまりとした神社でした。御手洗処も武田にちなんでこのように…。