梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記’08 甲斐路へ…

2008年07月17日 | 芝居
一昨日に名古屋入り、そして昨日は岐阜長柄での公演。こちらはまた追記ということにさせて頂きまして…。

本日は甲府への<移動日>。名古屋から<しなの>で塩尻、そして<スーパーあずさ>で甲府へ。昼過ぎに到着し、あとは自由行動ですので、ホテルにチェックインしてから再び電車に乗って、勝沼のワイナリーに行ってきました。
本当だったら何軒もあるワイナリーを巡れば楽しかったのでしょうが、営業時間の関係もあり、<蒼龍葡萄酒株式会社>に絞りました。この地のワインメーカーとしては草分けてきな工場なのだそうです。
施設の見学も可能でして、飛び込みでお願いしましたのにもかかわらず、醸造部スタッフの鈴木さんが懇切丁寧に各セクションの解説をして下さり、とっても面白かったです!

ワインはただ飲むだけでなんの知識も持っていない私ですが、こちらの質問にも詳しく易しくお答え下さり、明後日から本年度の仕込み開始というお忙しい時期でしたのに、たっぷり時間をかけて教えて下さり、大変恐縮いたしましたが、お話のそこここに、ご自身のワインへの愛情、仕事に対する誇りがうかがわれ、ひとつのものにとことん体を張って取り組んでいらっしゃるお姿はすごくカッコよかった! 製品が出来上がるまでにかかる手間暇、よりよい味わいに仕上げるための気のつかわれ方を、こうして改めて知りますと、今までずいぶん気軽にワインを楽しんじゃってたな~なんて考えたりもいたしましたが、まさに職人さんの手で造られた甲州ワイン、これからはどんどん味わうことにいたします。
各商品の試飲もバッチリさせて頂き、お土産に白とスパークリングを買いました。このスパークリングは、今日説明してくださった鈴木さんが仕込んだもの。この工場で初めて造るスパークリングとのこと。さていつ栓を開けましょう?

<勝沼ぶどう郷>駅でしばらく帰りの電車の待合わせ。静かな静かな夕暮れの町でぼんやりしていると、何にもしない時間がすごく幸せに思え、最近の自分の生活を振り返ったりも…。


甲府に戻ってからは衣裳さん達と駅前のホウトウ屋<ちよだ>さんで楽しく食事。釜揚げみたいに頂く"湯盛り"なんてのもあるんですね。私はごくオーソドックスなものを。赤味噌ベースの甘辛い汁が美味しいこと! 一品ものでお酒も呑み、みんなそれぞれ一人前ずつホウトウも頂いたのに、ふと厨房から漂ってきた匂いに惹かれて"評判のカレー"まで頼んでしまった一行の平均年齢は25.5歳(くらい)でまだまだ食べ盛り? 最後はボーリングで盛り上がってるんですから、遊び盛りは間違いないようで…。
今日はお休みなんで、いいですよ、ね?