梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記’08 帰ってきた、という気持ち

2008年07月04日 | 芝居
康楽館での初日が開きました。
大入満員の熱気あふれる舞台、大いに盛り上がりました。
こちらの劇場は本花道がありますので、どの演目もほぼ大劇場と同様の演出で上演できました。『橋弁慶』では、加賀屋(松江)さん演じる弁慶が、飛六方での引っ込みをなさいました。
なんと申しましても昔の小屋でございますので、間口や奥行きの寸法がだいぶ変わりまして、不便を感じるところもございましたが、この劇場でしか味わえない独特の雰囲気、お客様からの熱い声援には大いに助けられました。

…こちらの劇場は、舞台も味がありますが、楽屋も大変趣がございます。部屋の壁に書かれた過去の出演者のサインの数々は、すでにご承知の方もおいででしょうが、今回こんなお方のご署名を見つけましたので、ご紹介いたします。