梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記’08 綺麗で驚いた!

2008年07月14日 | 芝居
新潟のホテルから貸し切りバスで3時間かけて山形県酒田市【酒田市民会館 希望ホール】へ。
6時からの1回公演でした。

酒田市民会館と申しますと、私の記憶では“超”狭い劇場というイメージばかりで、1階しかない楽屋は幹部俳優さんが皆様相部屋だったり、私ども名題下は、部屋というより通路の一角という思い出(それがいかにも旅らしい雰囲気だったのですが)がありました。
ところが本日訪れてみますと、個室は沢山、2階も使えるようになり、シャワー室もできて内装もとってもお洒落、使いやすくて居心地の良い楽屋に生まれ変わっておりました。
舞台もロビーもすっかり近代的な雰囲気に。聞けば4年ほど前にすっかり建て替えたのだそうでして、まさに<生まれ変わった>という感じ。ケータリングサービスの差し入れも、美味しいお漬け物や和菓子、果物がてんこもりで、ここで1回公演とはもったいないという声があちこちで。
劇場もだんだん変わってゆくものですね。そういう移り変わりを楽しめるのも巡業の面白いところです。

今日はこのまま酒田泊。終演後は衣裳さんたちとホテル近くの味噌ラーメン<らーめん 哲>へ。久しぶりにラーメンを食べましたが、タクシーの運転手さんが勧めてくれただけあって、なかなかおいしくてボリュームもたっぷり。長唄さんや清元さん、大道具さん小道具さんもあとからあとから来店して、気がつけば国立劇場の楽屋食堂のような景色…。

今日は<中日>でございました。やっと折り返し地点。残り半分も元気に乗り切りたいものです!