梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之旅日記’08 ジメジメ…

2008年07月08日 | 芝居
仙台【東京エレクトロンホール宮城】での2回公演。
宮城にあるのに東京。東京といっているのに宮城。不思議な名前、しかも聞き慣れない会館。旅に出る前は「行ったことないトコロだよね?」なんて会話もあったくらいですが、なんのことはない、昔の県民会館が名前替えしただけで、外観も内装も全く変わっていないお馴染みの劇場でした。C.C.レモンホールとかクリネックススタジアムとか、そのテのたぐいなのでしょうか。
こちらの劇場は大変間口が広く、花道も片側が壁にくっついているかたちとはいえ長さは十分。3日間も狭い狭い康楽館に出ていた一同、うってかわった広さに少々面食らっておりました。
客席も3階席までありましたが、昼夜ともにいっぱいのお客様、そしてお芝居への反応がとっても良くて有難かったです 先の地震により、いろいろと大変なことご苦労なこともおありかとは存じますが、劇場でのひとときを楽しんで頂けましたなら、幸いでございます。

あいにく朝からの雨でした。一昨日、康楽館の千穐楽にボテに詰めたまんまの浴衣や肌着や着肉などを、至急乾かさなくてはならなかったのに…! 巡業ではホントお天気が肝心です。幸い今回は持ち運びできる乾燥器を積んできたので、すぐにフックラスッキリいたしまして一安心でしたが。
乾燥器がない時は、扇風機でひたすら風を送るわけでございます。

夜も仙台泊まりでしたので、後輩、小道具さんと牛タンを食べに<利久>さんへ。タン刺し、タンユッケ、タンシチューとまさにタン尽くしでお腹いっぱい。後輩がいうには「牛とチューしてるようなもんですね」って…。