梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

No.18 出演者よりメッセージ<尾上松男さん>

2007年07月21日 | 芝居
とりあえず、『乗合船』メンバーからのお便りは今日で最後といたします(後日改めてご登場願うかもしれませんが)。
しんがりは、今夏もう1人の新人、B班で<大工 芳松>を勤める尾上松男さんです。
松男さんは音羽屋(松緑)さんのお弟子さんです。踊りは4歳から習っていたそうですが、見習いとして、黒衣を着て常に師匠のそばについていました期間を昨年の春から9ヶ月ほど経験し、今年1月、国立劇場初春公演で晴れて初舞台。役者になったばっかりの19歳、北海道は美唄の☆星☆です! 早速軽いトンボを見せてくれていますが、これも兄弟子方の指導の賜物でしょうか。そんな彼の初々しいコメントをどうぞ…。


みなさん初めまして…尾上 松男です。
梅之さんには舞台ではもちろんプライベートでも可愛がっていただいております。梅之さん、今後ともよろしくお願いいたします(>_<)
さて、今回が合同公演初参加になります。『乗合船恵方万歳』の大工の芳松をさせて頂くことになりました。なにせ初めてでわからないことも多々ありますが、先輩方の足手まといにならないよう、稽古に稽古を重ねて本番に臨みたいと思っております。

精一杯頑張ります!!



確かに初めての勉強会は、楽屋での過ごし方から事務的な仕事、挨拶など、勝手がわからないことばかりでした。自分の役よりも、先輩方の舞台の手伝いが大変だったりね。でも周りの仲間が必ずサポートしますし、せっかくの機会ですからいろんなことを吸収して欲しいです。
彼は『勧進帳』では弁慶の<附け後見>を勤めます。<シン後見>の補助役ですね。いずれ師匠の弁慶でも勤められるようにという先輩方のはからいで、これも初体験となります。こういうのも、勉強会らしい人選ですよね。