梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

No.12 出演者よりメッセージ<市川喜昇さん>

2007年07月14日 | 芝居
続きましては《公文協中央コース巡業》に出演中、<白酒売り おふじ>を演じる市川喜昇さんです。
喜昇さんは澤瀉屋(右近)さんのお弟子さんです。『合同公演』には去年が初参加でしたが、『修禅寺物語』の妹かえで役、皆様の印象にしっかりと残っているのではないでしょうか?
多士済々の澤瀉屋のお弟子さん方のなかでも、話のオモシロさは抜群! 得難いキャラクターの持ち主です。今年も一緒に参加出来たことは私にとりましては大変嬉しいことでございます。


昨年参加させていただいた合同公演。
今年も参加させていただきます。
今年の合同公演は『乗合船恵方万歳』の「白酒売り おふじ」を勉強させていただきます。
この白酒売りは、一番最初にひとりで踊らせていただくので大変緊張いたします。
ですが、僕は踊りを踊ることがとても好きなので、今回白酒売りを勉強させていただく事がとても嬉しいです。
やはり色気と雰囲気のある「おふじ」になれたらと思っております。

合同公演では、普段ご一緒出来ない皆様と同じ舞台に立てますし、諸先輩の皆様にいろいろとご指導いただけるのがとてもありがたい事と思っております。
夏の暑い季節に熱い舞台をお届けしたいと思いますので皆様よろしくお願いいたします。



喜昇さんもおっしゃるとおり、この『合同公演』は、普段の公演ではなかなか叶わない<共演>がとても刺激になるのです。いつもの顔ぶれ、いつもの座組で興行することが多い本興行とは異なり、スケジュールの都合さえつけば誰でも参加できる『合同公演』一座は、すれ違ってばかりの仲間とも久しぶりに芝居ができる、かけがえのない場所でもあります。

写真は昨年演じられた『修禅寺物語』のかえでですね。
今年は踊りの演し物となりますが、芝居とはまた違う新しい印象を、必ずや皆様に植えつけることでしょう!