「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

サンテレビ太陽放送8/9=ある若者の「禁断の愛」、そしてマカロニの慟哭

2020-08-08 07:09:02 | 放送予定
さて、あすの太陽放送です。

サンテレビでは「第19話」放送となっていますが、

第19話(47.11.24)ライフルが叫ぶとき
ゴリさん主演作で、地井武男さん演じる脱獄犯を追う七曲署を描く作品ですが、本放送から、約4年後からの再放送までの間に、当局から「実銃(許可を持った者は国内所有できる)」を使用したことで注意され、それ以来製作サイドで再放送を封印した作品となっています。
ということで、今回の放送はありません。。。。

というわけで、本来の第20話が放送されますので、今後はサンテレビ放送カウントに1話プラスしたものが、実際に放送カウントとなります。


【地上波】
サンテレビ・マカロニ編


8/9(日)
11:30~12:25
ドラマ 太陽にほえろ!(第19話)
サンテレビ1(地上波)

第20話 47.12.01 そして、愛は終った(マカロニ・長さん)

レギュラー:石原裕次郎

      萩原健一
      (関根恵子)欠場

      露口茂
      竜雷太
      小野寺昭
      下川辰平

SPゲスト(友情出演):沢田研二

ゲスト:三条泰子

神鳥ひろ子 千石規子
木田三千雄 有川兼光 増田元男
 
脚本:市川森一

監督:金谷稔

ある夜、指名手配の殺人犯・桑田を張り込んでいたマカロニと長さんは桑田に遭遇したものの、マカロニは殴られ、終いには覆面車まで奪われてしまった。必死に桑田を追ったマカロニは、長さんを置いて走行中の黄色いスポーツカーを止め、運転手の若い男に強引に乗り込み追跡協力を求め、自ら運転し追跡したが、途中で桑田に拳銃を発砲され、スポーツカーはパンクし停止、スポーツカーの持ち主は不意に暗がりの外へ飛び出してしまって、崖から転落してしまい、桑田はそのまま覆面車に乗って逃げ去ってしまう。その場所は既に都会から遥か離れ、埼玉県の川越付近の山中。マカロニは失神した男を担いで山を下り、やっと人里の産婦人科になだれ込んだ。
若い男は失神しているが軽いけがで、すぐに意識をとりもどした。
ボスに留まるように命令されたマカロニと共に産婦人科で一夜を過ごすこととなったが、明日ここを辞めて都会に出るという看護婦とケンケンガクガクがあり、若い男から犯罪捜査についての動機の有り方をマカロニが問答したり、さらに若い男は異常に魘されるなどのことが起きながらも、朝を迎えた。
マカロニが気付くと、若い男と看護婦は消えてしまっていた。院長によると二人で都心へ出たという。
その後マカロニはスポーツカーが頓挫した山中に戻って、地元の警察と現場検証を行っていたが、スポーツカーの持ち主の身分証明証が発見され、若い男は清坂貞文という美大生ということが判った直後、駆け付けた長さんたちがスポーツカーから老婆の死体を発見した。
被害者は川村きよという老婆で、自室のアパートで殺された形跡があったことと、現場に残されていたメガネレンズが清坂のものと一致したことから、清坂の犯行であることは明白だったが、彼は裕福な大学生であり、きよを殺害した動機が不明だった。そんな時マカロニはあの夜に清坂と犯行動機について問答したときに、「血のつながり」だけが信用できるという意味合いの発言をしていたことが引っかかっていた。
そのキヨと清坂に繋がりが見つかった。
きよは10年ほど前まで、清坂の叔母・九条絹子の家でお手伝いとして勤めていた。
マカロニとゴリさんは絹子と面会するが、きよとも清坂とも10年ほど会っていないという。
そのうち、マカロニのもとに例の看護婦から電話が入る、あれ以来ずっと清坂と行動を共にしていたが、自殺するのではないかと心配になってきたらしい・・・・。

特別出演のジュリー氏、初参加の市川森一さんの脚本、結果的に太陽「番組タブー」を具体的形に表してしまったことなど、
昔も今も話題性が大いにある「意欲作」と云っても良いかもしれませんが、
マカロニが初めて「射殺」を経験し、号泣する様が圧巻です。
また、愛情の虚しい部分を知り、不条理でやるせなくなる・・・・マカロニの人生での一つのポイントとも言えます。

それに「血族」しか信じない体は恐ろしく不気味ですが、一方で純粋な清坂という男をジュリー氏が熱演しています。
上流家庭の血を継ぎながら、「禁断の愛」にひそかに溺れ、普段は淡々としていながらも、自分の人生の末路を捜し迷っている様は、なんとも不憫にすら感じます。

無論、マカロニとジュリー氏の清坂の微妙な関係と清坂の深い闇を見るのが本筋なのですが、今回最初からマカロニと組んでいた長さんも見どころだったりします。
これ、そばに長さんが居なかったらマカロニはどうなっていたんでしょうね・・・あの号泣の時にだれも居なかったら、もしかしたら自暴自棄になっていたほどの勢いの焦燥ぶりでしたから。


アクションは抑えめで、全編アンニュイな感じに仕上がっていますが、それがなかなかいいので・・・。

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