「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

幸福の絶頂から地獄に突き落とされるボスの後輩カップル

2013-06-14 12:55:09 | ビバ!チバテレビ
【ビバ!チバテレビ】

第108話 49.08.09 地獄の中の愛 (ボス)

ゲスト:谷岡行二 田口計 菅本烈子
 五藤雅博 青沼三郎 粕谷正治 吉中正一 山尾範彦

脚本:播磨幸治
監督:木下亮

麻薬を扱う戸川をマークする一係。
戸川と若い女性連れの中年の男が取引らしき動きをした為、中年男もマークしたところ、男は貿易会社の社長・津森であることが判った。
ボスは津森の名前を聞いて顔を曇らせる。
若い女性の方は津森の娘で城南大生の恵で、さらに取引らしき動きをした時に受け渡されてマッチ箱からヘロインが検出され容疑は確定的になる。
ボスは自らの母校である城南大学に赴き、バスケットボール部の後輩と会う。彼は恵と婚約を交わしていた。
ボスは、後輩に「恵はお前だけが頼りだ」と厳しい顔つきでいうものの、後輩は何の事なのか解らなかった。
本格的に捜査が開始され、戸川と津森の取引に張り付いたものの、津森は逃げ、戸川は大金の入ったアタッシュケースごと拘束したものの、肝心の麻薬は津森を見つけ調べたものの出てこなかった・・・・。

太陽史上でも不幸話ランキングでは上位に入る勢いのやるせなさが残る作品です。
ボスの後輩が絡み、自分の父が犯した「犯罪」を自らの身でさらけ出そうとする娘の姿は壮絶です。
それに、いままで幸福だったカップルがどん底に陥れられるのも辛いところですが・・・・。


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ジプシー、初めての要請された転出

2013-06-14 06:55:04 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

第545話 58.02.25 さらば!ジプシー (ジプシー・ドック)

ゲスト:小松方正
 松山照夫 小瀬格 西田昭市 斉藤康広 大山豊 市川勉

脚本:古内一成 小川英
監督:堀内泰治


激動の七曲署、オーラスはジプシー・・・・請われて転勤の#545「さらば!ジプシー」

 ジプシーが七曲署で自身最長の在任期間を迎える。
そんな時にレストランチェーンのオーナー・谷が狙撃されるが、谷自身は身に覚えがなく人違いではないかと話す。
周辺捜査の結果も、谷は優良オーナーで人に恨みを買う人物という印象が無いが、唯一気になる点は会社に普段全く仕事をしない専務が姿を消していることだった。
それでもガードするジプシーらであったが、谷の過去を洗うと、既に時効になってしまった過去の強盗殺人事件の犯人だという疑いが出てきて、行方不明の専務もその事件に関わっており、谷に長い年月「寄生」していたのではないかと思われた。
谷にその件を突きつけるものの、時効が完成している為手も足も出ない、但し専務の行方不明は谷が関わっている可能性が高くなった。
引き続き谷をガードするジプシーたちの前に専務が現れ銃撃、ジプシーは一瞬拳銃を撃つのを躊躇った時に谷は被弾してしまう・・・・。
谷は命に別状はなかったものの、ジプシーが撃たなかった事に対し猛烈に抗議してきた。
いつもの自分であれば、発砲していたはず・・・・と自分を責めるジプシーだったが、山さんたちは人ごみがあったからこそ発砲しなかったという見解に落ち着く。
そこにボスからジプシーに凶悪犯罪が急増している西多摩署から是非来てほしいという話があると切り出され、ジプシー自身困惑してしまう・・・・。

激動の七曲署の中で一番翻弄されたであろうジプシー=三田村さんの最終回。
登場してから間もなくキャラ設定の「軟化」を求められ、さらにボギー登場で「協調性」を求められ・・・というキャラ設定の相次ぐ変更と必殺との掛け持ちで東京と京都を行ったり来たりしていたという三田村さんの出演体制からか、それまでの太陽キャラの中では突っ込んで描くことが積極的にできなかったため、最終的には非常に揺れるキャラクターになってしまい、確定的なキャラを求める傾向の男性ファンとその「揺れる」部分に魅力を感じる女性ファンとで賛否両論がハッキリ分かれるという珍しいキャラクターになりました。
更に言うと、カナダ編前までは「遊軍」的存在でさらに10周年の人事異動でジプシーメインのシーズンとは言い難かったのと、それ以後は去った長さんやロッキーが引き受けていた一係の抑え役という部分も担う感じになるという側面があり、どちらかというとベテラン刑事的な描き方(長期的)をされていた感じがあります。
それなので、初期のクールさと後期の下支え的役割がうまくブレンドしてきた矢先の降板だったため、これからを見て観たかった私としては残念でありました。

ただ、この降板編はその「ブレンディ」な部分をうまく生かして、ジプシーのキャラ設定(そもそものジプシー的存在、冒頭の射撃練習、時効になった両親の殺人事件、性格の変化を原因など)を運用しながら、太陽の中では珍しくそれほど重くない展開になっています。


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