「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

急激に堕ちていく警官に、兄貴的立場の殿下は・・・

2013-05-30 07:03:01 | ビバ!チバテレビ
【ビバ!チバテレビ】

明日のチバテレ・ジーパン編は、


第105話 49.07.19 この仕事が好きだから (殿下)

ゲスト:池田秀一 松木路子 八代るみ子
 槙ひろ子 石川敏 鳴海吾郎 兼松隆 関虎実

脚本:長野洋
監督:竹林進


ジーパン編の殿下主演作はまだそれほど多くなく、その主演作も強烈な作品ばかりの為、もうちょっと多いのではと感じてしまう時期ですが、100話以後はコンスタントに制作されていきます。
テキサス登場以後は、シンコの抜けた部分に関しては殿下が台頭した感があり、殿下自身の本格的な人気の盛り上がりはもうちょっと待たなければならなかった時期、その準備段階という見方ができます。
なので、女性がらみの事件が殆どだったりします(が、鮫やんは除くです、ハイ)。

この話もその一環で、森山姉弟を兄弟のように思っている殿下が描かれ、姉・亜矢子との淡いロマンスも見て取れます。
ただ、警官である弟のその殿下と亜矢子の関係性を逆に行くような垂直転落には、ちょっと心苦しいところがあったりしますが・・・。

本来は正義感溢れる警官が、女性がらみでどんどん自己中心的な堕ち方をしていきますが・・・。

一気に反転してしまう警官の人生と、それに関わってしまった殿下の追跡と説得、そして最後は殿下自身にも寂しい結果が訪れます。

まだまだ殿下の「厄」は払えない時期なので・・・。

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山さん、久々のトリック「謎解き」

2013-05-30 06:31:38 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

あすの日テレプラス・ボギー登場編は、

第542話 58.02.04 芝浜 


ゲスト:鹿内孝 早乙女愛 原泉
 天草四郎 三遊亭圓窓 曽雌達人 千葉茂

脚本:小川英 古内一成
監督:鈴木一平


当時、アクティブ化した山さんに少々変に心配していた(^_^;)時に、久々に山さんらしい作品が作られて正直ホッとした印象があります。
確かにアクティブな山さんは嫌いではないのですが・・・なんというか「無理しているんではないか?」という要らん心配でして。。。

今回は防弾チョッキも拳銃も出てきません(^_^;)

妻殺しの医師の夫人殺しの複数に重ねられたトリックを山さんが静かに解き明かしていきますが、その他のメンバーも各々でバランスよく動いている印象があります。
これは、前作辺りからの良いチームワーク感を継続している感じで、当時の誰のファンでも安心してみることができるというオマケみたいな感じもあります。

『芝浜』はそのトリックに使用されたは古典落語の演目の一つ、夫婦の愛情を暖かく描いた屈指の人情噺で、今回の事件を裏返しみたいなもの、詳しくは本編でラガーが説明しています(^_^;)
下町出身のラガーが落語好きだったというのも判明。

山さんとしては久々のトリック崩しで、さらにこれも久々な山さんのフェミニズムも見え隠れするため、土曜日に放送されるファミ劇の「愛の追憶」をこの作品を観た後に視聴されると、山さんがなぜこの事件に対して静かに怒りを燃やしていたのかが解ると思います。


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太陽放送予定 2013.5.28号(後)

2013-05-30 04:49:43 | 放送予定
【太陽放送予定 2013.5.28号(後)】


▼ファミ劇・ボン&ロッキー編

太陽では崩し演出で魅せていた斎藤監督、この頃は比較的コンスタントに参加されていましたが、今回放送の二作で一旦「見納め」。
次は約二年後になります。
ちゃんと斎藤監督らしく「Aポジでカメラの前を歩き回る長さん」は外していません(^_^;)

一つの転落事件の背景に、一途な愛情と打算による「逃げ」が隠されていて、それを山さんが紐解く#258「愛の追憶」


司法研修生の香西が駅の階段から突き落とされ負傷、転落直後の香西は「女に突き落とされた」と言っていた。
しかし、香西は病院で貧血で倒れたと言い捜査の中止を求めたが、一係は香西自身にも何か後ろ暗いことがあると考え、捜査を進める。
山さんは香西の親友である宮田を訪ねるが留守にしており、周囲の評判では生活が荒れているようだという。
ゴリさんたちは事件の頃にスリが駅にうろついていたことを突き止め、そのスリが「突き落とした女」と考えられる少女のような女からスリ取ったキャッシュカードを押収、山さんはその持ち主・京子に事情を訊くが、事件との関係を否定、山さんはその場は引き下がり京子を調べた。京子は昨秋司法大生の仲のよかった夫を交通事故で亡くした18歳の若き未亡人だった。さらに夫と香西は同窓生で交通事故の時同じ車に同乗していた・・・。

相手が亡くなった後でも、夫の事を愛している京子、高子の事を愛している山さん、クライマックスではこの二人の「愛の追憶」がリンクする形になっていきます。

山さんの「家族への追憶」シリーズもこれで一旦幕引きです。(これからは推理モノがボチボチと入ってきます。)
それにふさわしく、静かなですがしみじみと見入ってしまう名作です。
角野卓三さんをまた目撃できます(^_^;)


ひとりの「厭な男」の死を巡り、妻・その妻に一方的に好意を持っている男、そこにゴリさんが事件解決に奔走する#259「怪物」


夫・秋川が三百万円を持って失踪したので捜してほしいと一係を訪ねてきた彩子は憔悴し、なにか胸騒ぎを覚えていたが、秋川はマンションの一室で射殺されていた。
秋川家は彩子の実家で秋川は婿養子、秋川自身が借財を重ね2億もの借金を抱え三百万円は秋川家の全財産だった。
秋川は5日前に彩子のすすめで生命保険に加入していたが、それは負債名義を秋川から彩子に名義替えをしていた為の交換条件だった。
ゴリさんは秋川が彩子に暴力を振るって病院に担ぎ込まれたときから秋川家と交流のある南原医師を訪ねる。
南原は彩子に対して好意を持っていることは認めるが、彩子にその気があるかどうか判らないというが、秋川に対しては周囲の評判と同じく嫌悪感を抱いていたが、事件当時は彩子と喫茶店に居たとアリバイを証明、それは立証されたが・・・。

大いなる男の嫉妬と悪知恵が、死んだ後も周囲を苦しめるという、まるで「怪物」的な秋川という男の巧妙な罠を何とか打ち砕く為にゴリさんは奔走します。
というか、本当に恐ろしい話です。。。
というよりも、小松方正さんがもう水を得た魚のように怪演されるのは逆に心地いいのかも・・・・。


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