隊長のブログ

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映画 Film123 『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』

2018年03月11日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第123作品目は、『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』をお送りします。

 

 


『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』(中国語原題:妖猫传、英題:Legend of the Demon Cat)は、2017年制作の日中合作映画です。(日本公開:2018年2月)


原作は、夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」。


監督:陳凱歌 (チェン・カイコー)


出演者は、日本人が染谷将太、阿部寛、松坂慶子、火野正平。

 

中国・台湾が、黄 軒 (ホアン・シュアン)、張 榕容 (チャン・ロンロン)、張 魯一 (チャン・ルーイー)、秦 昊 (チン・ハオ)、ほか。

 

 


あらすじ:7世紀、唐の時代の中国。若き日の空海 (染谷将太) は、遣唐使として日本から長安へ向かいます。


密教の全てを会得しようという決意に燃える中、時の権力者の不可解な死と長安の役人の家に起こる怪事件に出会います。


権力者の死の際に知り合った、詩人の白楽天  (ホアン・シュアン) と、その真相に迫ろうとします。


空海より30年前の唐を訪れた阿倍仲麻呂 (阿部寛) が残した日記と李白の詩から、唐代の玄宗皇帝 (チャン・ルーイー) が寵愛した楊貴妃 (チャン・ロンロン)が事件に関係していたことに気づき、やがて、彼女が死に至ったときの真実を知ることになります。


去年の11月にトム・クルーズ主演の 『バリー・シール/アメリカをはめた男』 を劇場で観た際に、この映画の予告編が流れました。


一昨年10月に 高野山を訪れて から、空海に興味を持っていました。


また、これまで中国の都市は、20箇所以上訪れているのに、行きたいと思いながら実現出来ない 長安 (現:西安市)  が舞台となっていること。


この二つの理由で、公開を待ちわびていました。


観覧したのは、昨年11月に上野御徒町「上野フロンティアタワー」にオープンした「TOHOシネマズ上野」

 

同館で映画を観るのは、初めてです。同映画は、座席数112の “スクリーン5” 。平日の昼12時10分の回なのに、ほぼ満席でした。

 

 


待ちわびていた映画ですが、正直、期待外れでした。夢枕獏さんの原作を読んでいなかったので、空海がいかに苦労して、教義を身につけたかという映画かと思っていました。


ところが、歴史ミステリーだったのですね。邦題の “空海” に惑わされましたが、中国語の原題「妖猫伝」が、もっとも相応しい題名ですね。


まだ映画をご覧になっていない方には、ネタバレになってしまいますが、楊貴妃の側に仕えていた若き妖術師が、黒猫に化け復讐をする物語です。


絶世の美女として知られる楊貴妃を、台湾とフランスのハーフのチャン・ロンロンが演じたのも、ミスキャストだと思いました。


彼女は、確かに美人なのですが、現代的な雰囲気を漂わせていて、ちょっと違うぞと感じました。


ただ、VFXの出来は素晴らしかったです。


監督がチェン・カイコーではなく、日本人だったら、違う映画になっていたでしょう。でも、中国での公開を考えれば、止むを得ないのでしょうね。


それと、吹き替え版だったのも残念でした。一生懸命勉強したという染谷将太さんの中国語を、字幕版で聞きたかったです。

 

 

 

 

 


==「映画」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/226e9f0193a60e6a012384176360666f

Film1~110  省略

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2 コメント

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妖猫伝 (iina)
2018-03-13 08:23:03
日本にも「鍋島化け猫騒動」のような怪猫を扱った物語がありますが、これほど絢爛豪華に盛りつけはできそうにありません。

やはり、原題「妖猫傳」と英題「Legend Of The Demon Cat」が適切でありそうです。

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妖猫伝 (隊長)
2018-03-13 15:58:15
linaさん

夢枕獏さんの原作を読まない隊長が悪いのでしょうが、日本公開時のタイトルに釣られ、空海の伝記映画と思ってしましました。

確かに、原題「妖猫傳」と英題「Legend Of The Demon Cat」が相応しいですね。
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