隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

上海城市新聞 Vol.30 『中国東方航空ビジネスクラスで行く武漢・信陽8日間』 (その13)

2024年08月10日 | 上海城市新聞

上海城市新聞 Vol.30 『中国東方航空ビジネスクラスで行く武漢・信陽8日間』 (その12) https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/66d40e54afa82840c70704825dbbca79

 


旅の7日目、河南省信陽市から湖北省武漢市に移動するため、2012年9月28日に開業した「信阳东站(信陽東駅)」の改札を通り抜けたのは、発車12分前の14時55分頃です。

 

 

“高鉄 (高速鉄道=新幹線)” 列車専用の同駅は、3つの站台 (プラットフォーム) で、5番線まであります。 

 

 


CRH型電車 “G337号” が、入線してきました。

 


この列車、何と始発駅の「北京西駅」(写真の赤〇)を10時23分に出発して、終着駅のマカオ近くの「珠海駅」(青〇)が、21時29分と言う、走行時間11時間6分と言う、”超” 長距離高鉄路線です。

 

 


北京~珠海間は、直線距離でも約2,000kmですから、日本に例えると、札幌から鹿児島まで、乗り換えなしの新幹線で移動する感覚でしょう。日本は、国鉄民営化で、札幌から鹿児島まで、列車で移動しようとすれば、「JR東日本」、「JR東海」、「JR西日本」、「JR九州」と四社に跨るのですが、中国は、国鉄(中国鉄路)のままなので、こんな超長距離高鉄路線の運行が可能なのでしょう。


隊長が乗車する “一等座車(グリーン車)” は、16両編成の15号車と後方です。

 

 


「信阳东站(信陽東駅)」で、乗車券を購入した時に、6月10日(月)は、「端午節」三連休の最終日とあって、「信陽東駅」から目的地の「武漢駅」までの列車は、ほぼ満席状態で、空席があったのは、15時07分発の  “G337号” の一等座だけと言われ購入したのですが、乗車してみると一等座車はガラガラです。

 

 


料金は、普通車に当たる “二等座” の74元(約1,640円)に対して、ほぼ倍の146元(約3,240円)です。

 

 


定刻通り15時7分に信陽東駅を発車すると、直ぐに女性アテンダントが、車内サービスの “可口可乐(コカ・コーラ)” と、お菓子を席に持ってきてくれました。ちなみに、ペプシ・コーラの中国語は “百事可乐” です

 

 


15時25分に次の駅の「孝感北」に停車してから、なかなか出発しません。その間に、ホームの反対側を、三本も高鉄が通過していきます。


停車時間が長いので、トイレへ。日本の新幹線でも、昔は冷水器と紙コップが常備されていたのですが、CRH型車両には、紙コップと冷水だけでなく、熱水が出る設備があります。熱水が出るので、車内でカップラーメンを食べる人も多いです。

 

 


トイレは、洋式ではなく、日本の和式トイレにある先端の丸い突起がないフラット型の “中式トイレ” でした。

 

 


今の日本の車内トイレは、和式は地方路線の一部だけで、殆どが洋式ですが、中国では、最新のCRH型車両でも、“中式” を設置している様です。


それでも、20年前に上海駅で体験した、ドアや隣の個室との壁がない所謂  “ニーハオ・トイレ”  は、最近殆ど見かけなくなりました。


発車したのは、15時39分。なんと、14分間の停車時間です。


「孝感北」を発車してから、列車はどんどんと速度を上げ、車内の液晶モニターには、速度:350km/hの表示が。日本の新幹線の最高時速は、東北新幹線の「はやぶさ」が宇都宮~盛岡間の320キロです。

 

中国鉄路で、現在試験走行中のCR450型車両は、最速の安定時速が450キロ、持続運行時の時速が400キロだそうです。前にも書きましたが、チケットレス乗車など、中国の鉄道システムは、日本を追い越してしまいましたね。


「武漢駅」に到着したのは、定刻の16時11分より早い、16時7分頃。中国湖北省武漢市には、「漢口駅(在来線、高速鉄道共用)」「武昌駅(在来線、高速鉄道共用)」、「武漢駅(高速鉄道専用)」の三駅がありますが、武漢駅を利用するのは、初めてです。


駅構内は新しく、広々としています。“出租车(TAXI)” 乗り場に急ぎます。

 

 


運転手に、この日の宿・武漢天河国際空港近くの「万信至各酒店(WASSIM)」の名を告げたところ、ホテルの名を聞いたこともなく、カーナビを頼りに、発車したのが16時10分頃です。


武漢市のタクシー運賃は、最初の2kmmの初乗り料金が、10元(約222円)、以降、1km毎に2元(約44円)です。河南省信陽市のタクシー運賃、最初の2kmmの初乗り料金が、6元(約133円)、以降、1km毎に1.4元(約31円)よりは割高ですが、北京や上海よりは格安です。


カーナビでホテル近くまで来ている様なのですが、運転手はなかなか建物を特定出来ません。ホテルの前に到着したのが、17時頃です。レシートを見ると、乗車距離は、34kmでした。

 

 


後から分かったのですが、このホテルは、再開発された “空港リゾート地区” にあり、運転手もなかなか分からなかったようです。

 

 


新しいホテルで、広くはないのですが、コンパクトにデザインされた綺麗な部屋です。

 

 

 

 

無料サービスの、ミネラルウォーターのボトルラベルも、お洒落ですね。宿泊料は、1泊朝食付で税込 338元(約7,500円)と、リーズナブルです。

 

 


部屋の窓から見える向いの建物は、“リゾート・マンション” ですかね。

 

 


シャワーを浴び、19時頃に、ホテル1Fのレストランに。

 

 


海外旅行最終日の夜食は、自ら “最後の晩餐” と呼び、豪華な食事を常としているのですが、近所に食事の出来るところは見当たらず、5元(約110円)の “雪花啤酒(ビール)” と、計40元(約890円)の麺と粽で、質素に済ませました。

 

 

 


こうして、旅の最後の夜が更けていきました。

 

★続きは 『中国東方航空ビジネスクラスで行く武漢・信陽8日間』 (その14:最終回)で★


* 料金の情報、人民元の円換算レート (1元≒22.2円) は、2024年6月現在のものです *

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