「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【10月21日】ようやく前日になって頭が動き出した!

2009-10-21 23:01:43 | 地域防災
結局のところ、朝方まで仕事のメールなど。
記録を見れば、4時半過ぎに最後のメールを送ったとある。
風呂に入って仮眠、8時過ぎには動きだす。例によって朝食はパス。

1限の「災害と人間社会」、1年生向けの問題意識掘り起こし科目。
前回の課題へのレポートが、全体的にいささか?ちょっと?かなり?お粗末であった。

トヨタ自動車が、生産ラインの実物大模型を起振台に乗せて揺らし、
その結果を踏まえて生産ラインの形状を改めたということを出発点に、
この一連の過程が持つ意味を考えよ、というもの。

30数名中、これならばOKというのは1人のみ。かすったのも2人だけ。
あとの全員はかすりもせず、という体たらく。
というので、しっかりと課題の意図と答えを説明するのに30分。
目を養わなくては、見えるものも見えてこないというのに……。

さらに、東京から九州東部までの国土地理院20万図を展開し、これを題材に、
「君たちの人生設計に、大規模災害が起こる日を織り込む」というテーマを語る。
学生諸君、しっかりとノートを取っているようであったが、さて、理解してくれた、かな?

木曜日に行う、APEC横浜首脳会議を妨害するためのテロ攻撃対策DIGと、
金曜日に行う、地元高校の全校生徒1200名余対象の講演会。
いずれも資料作成などでてんてこ舞い。
それでも、ゼミ生B君との昼食の時間くらいは取れたが。

3限の2年生向け教養ゼミ。
新聞を読み、気になった記事を要約して3分で説明させるという、いつものプログラム。
ただ、まだ、人前で話すことに慣れていない。

その記事の説明で手一杯で、記事の背景に何があるのかまで、
気も回らず知識も回らず、というところ。本当はそこまで行ってナンボ。
ともかく今のうちに、しっかりと新聞を読み、人前で話をする経験を積んでおくこと。
これが、来年の今頃には本格始動している就職活動の時に、決定的な差となる。
そのことを言い聞かせつつ、次週以降も同じプログラムを続けるつもり。

危機管理産業展の初日。レセプションに招待されてもおり、
本当ならなるべく早く東京ビッグサイトに飛び、
20年来可愛がっていただいているI先生と一杯、と思っていたのだが、
どうにも準備が終わらず、というよりも、ようやく始まった、というところ。

荷物を2つビッグサイトに送り、さらに、
『全国消防便覧』の最新刊が丸善日本橋にあったので、
それを取り押さえしてもらった上で、新幹線で東京へ。これが18時半過ぎ。

移動中、爆睡モードだったのが奏功したのか、ようやく頭が動き出す。
丸善日本橋で本を買い、いつもの立ち食い寿司屋で気合を入れ、
ヨドバシアキバで文房具を一通り購入し、DIGの最低限の材料はそろったかな、と。

稲毛の実家に戻り、徹夜モードで地図作りや説明用資料作りなど。
今宵もまともに眠れそうにない……。

【10月20日】テロ対策DIGまであと2日、国際防災協力に5時間

2009-10-20 23:59:13 | 国際防災協力

仮寓から大学に向かう道で、正面に富士山が見える場所がある。
昨日(10月19日)、今シーズン初めて、冠雪している富士山を見た。
秋晴れの空に薄く冠をかぶった富士山は、やはり存在感が違う。

今日の富士山は、昨日に比べればいささか見劣りするが、
富士山が見える日が多くなってきたということは、
秋が深まってきた、ということらしい。

昨日はコーヒーを飲み過ぎたのだろうか。
3時半過ぎに仮寓に戻り、風呂に入ったものの、妙に眠れず。
結局、まともに寝付けないまま、朝を迎えることとなってしまった。
睡眠障害じゃぁ、ないとは思っているのだが……。

朝から、地元の富士宮第三中学校の1年生約30名の受け入れ準備。
10時15分過ぎに本校に到着。10時40分からミニ講義。

アジア防災センターで研修中のベトナム・マレーシア・シンガポールの
防災関係者が少し遅れて参加。彼らと中学生との意見交換を演出する。
残念ながら、通訳をはさんでの意見交換ゆえ、スピーディーさには欠ける。
だが、中学生のうちに、日本語以外でも意思疎通している世界があるのだということを
垣間見ることは、無駄ではあるまい。

昼食をはさんで、午後は3年生3名と、研修生3名を中心とする意見交換。
意外に、と言っては大変申し訳ないが、3年生のがんばること。
彼らなりに努力して、プロとのキャッチボールをやってくれた。
3年生レベルとしては、十分合格点だったと思う。
近いうちにどこかで、ご苦労さん会をやらなくては、である。

社会防災研究センターの打ち合わせが1時間ほど。
その後、月イチペースで行っているゼミ生との夕食会。
過日の16オンスのステーキには及ばないが、
240グラムのサーロインもなかなか食べ応えがあった。

B君を御殿場まで送るまでは何とかなったが、
さすがにその帰路には限界点を超えていたみたい。
2か所のPAでそれぞれ仮眠。30分のところを2時間かけてしまうことになったが、
いねむり事故を起こすよりははるかにましというもの。

日付が変わるころに研究室に戻り、さらに仕事。
この分では、今日も3時過ぎか???

テロ対策DIGについて、仕込みをする時間がまったく取れず。
前日と当日午前中でどこまで行けるか、の勝負となってしまった。


【10月19日】いつもの?月曜日

2009-10-19 23:32:15 | 日常の一コマ
講義は1コマだけ。

今週木曜日、東京でテロ対策ワークショップを行うため、
木曜1限の「災害対応論」を、月曜5限に時間を変更して実施。

日本の防災制度の基本は、
災害対策基本法と災害救助法という2本柱で規定されている。
その災害対策基本法上で、災害応急対策がどのように規定されているか、
そしてその実施機関とはどういうものか、が、今日のテーマ。

制度の話は、とにかく面白くない。面白くはないのだが、
基礎知識として、持っておかなくてはならない訳で、
そこはがまんして、覚えてもらうしかない。

基本的な枠組み、というか、考え方さえ頭の中に入っていれば、
あとは、その都度資料で確認しながら、で、何とかなるのが世の中。
というので、考え方をしっかり伝えたつもりだが、
さてどのくらい理解してくれたかな?

明日20日、地元中学生とアジア防災センターの客員研究員、
双方の受け入れをせねばならず、その調整で若干かけずりまわる。
小さなことではあるが、国際交流の一環を演出したいと思う。
中学1年生29人+シンガポール・マレーシア・ベトナムの行政職員。
さて、どんな交流が生まれるか、楽しみである。

20時過ぎに夕食。野菜たっぷりチャンポンのリンガーハットへ。
研究室に戻り、いつものように、学生レポートに目を通して採点。
さらに、メール書きやら、学生への配布物の準備やら。

有難いことに、気分転換がしたくなったら、キリンのFREEがある。
FREEのおかげで、ずいぶんと気分転換がやりやすくなった。

ネットを見れば、どこぞの大学の先生が、気分転換に焼酎を一杯ひっかけて、
それから帰路についたとか、つかなかったとか。

「李下に冠……」ではないが、
研究室のウィスキーは仮寓に持って帰ることにする。

今日の仕事は何時にメドがつくことやら。
現時点ですでに25時半であった。

【10月18日】

2009-10-18 23:36:57 | 日常の一コマ
結局、仮眠のつもりが、翌日までとなってしまう。

場合によっては、東京ビッグサイトまで行こうか、
と思っていたくらいであったが、
どうにも体が動かず。

ともかく、19日から始まる週のメインイベントは
22日に予定されている、東京ビッグサイトでのテロ対策DIG。

頭をそれに向けて切り替えなくては、という話である。
間に合うか、ではないな。間に合わせなくては。

今日の分も含めて4日分のブログを書き、
同じくためてしまったメールに少しだが返信する。

【10月17日】障害者と家族、障害者団体スタッフと3時間

2009-10-17 23:27:59 | 地域防災
市社協が宿を確保してくれたので、この日はホテルから出発。
プリンターのインクなど、ちょっとした買い物を済ませて会場へ。

市社協は、駿府城のお堀端、家庭裁判所近くの「中央社会福祉センター」にある。
その3階ホールが今日の会場。参加者は80名ほど?

聴覚障害や視覚障害を持っている人と、健常者。
同時に話をするのは正直言って辛い。
どちらか一方だけならば、まだ、話のやりようもある。
なるべく多くの解説を入れたつもりだが、理解度はどうだっただろうか。

前日同様、被害想定をその場で打ち出し、その見方も含めて説明をする。
ともかく、自らがかかえているリスクの大小を知ることが、
地震に限らず、防災・危機管理のイロハのイ。

そして、そのことを家族でしっかりと考えてもらいたいと、
この種の機会をもらうたびに思う。
そして、そのために出来ることはやろう、と。

3時間という与えられた時間を、50分×3本で使う。
それにしても、決して面白い話ばかりではないはずなのに、
しかも、参加型のプログラムが出来なかったというのに、
よくぞまぁ、がんばって聞いていてくれたものと感謝するのみ。

途中、かの「ザ・フォーク・クルセダー」の加藤和彦さん死去のニュースを知る。
この種の行為の是非はさておき、休み時間のBGMに
「あの素晴らしい愛をもう一度」をかける。
一つの時代が終わってしまった、ということ、なのだろうか。
同時代人とは言い難いところだけれど、「あの時代」って何だったのか。
聞いてみたい人が、また一人、亡くなってしまった……。

16時半に終了。
撤収の後、皆さんにあいさつして失礼する。
途中、無性に眠くなり、コンビニの駐車場で仮眠。
仮寓に戻り、何をするでもなく、布団に入る。うーん……。

(10月18日アップ)