「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【10月25日】沼津で津波防災を語る

2009-10-25 23:15:32 | 地域防災

飲みの興奮覚めやらず、でもないのだろうが、なぜか夜更かし。
床についたのは5時近くであった。

10時過ぎに動きだし、シャワー&朝食。
11時前の総武線快速で稲毛を発ち、品川経由で新富士へ。
車中は睡眠不足解消のため、ひたすら眠る。
駅近くに借りている駐車場からプラドを引っ張りだし、そのまま沼津へ。

今日は、沼津市の南部、静浦の地区センターで津波防災のワークショップ、
「東海地震による津波被害と対策を考える」

過日、8月11日の地震の時には無被害だったが、
沼津市の南部、奥駿河湾と呼ばれる地域は、
東海地震発生時には甚大な津波被害が想定される地域。

特に、三浦(さんうら、静浦、内浦、西浦の3地域)は、
10mを超える津波被害が想定されている。
1854年の安政東海地震では、文字通り、村が消えたという。
そういう記憶も、150年も経てば消えてなくなってしまう、という実例なのだろうが、
ともかく、そういう場所に集落がある。

大きな揺れと津波という、二段攻撃を受ける場所であるが、
幸いにも地盤がしっかりしているようで、川沿いの軟弱地盤でなければ、
想定震度は6弱程度で済む。逆に言えば、軟弱地盤では震度7を喰らう、と。

家がつぶれるか、家がつぶれなくても家具にひっかかるかした場合、
10分以内に襲い掛かってくるとされる津波に、どう対処すればよいのか。
そこが大問題。
で、そのことを参加者と、旧耐震かつ軟弱地盤にある家にシールを貼り、
想定津波浸水域を塗りつぶしながら議論する。

無論、一朝一夕に答えが出る話ではない。
防潮堤を作ればいい、というような、簡単な話のはずもなく
高地移転をしたくとも、経費の工面も制度上の障害の回避も、なかなか難しい。

ともかく、この種の話は、繰り返し、繰り返しやるしかない。
「旅の坊主」が話した回数だけでも3回目。継続は力なり、と信じるしかない。

沼津消防の親しい方々と、近いうちの反省会(という名の飲み会)を約し、
途中買い物などしつつ、富士に戻る。

いつの間にか、また一歳、年をとってしまった。
夜、妹から電話あり。妹は30分ほどの散歩をしてきたところとか。
「運動しましょうね」という話で落ち着く、ン?