「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【10月9日】充実した?学外研修日

2009-10-09 23:29:18 | 地域防災
午前中、県地震防災センターで、地震・津波防災ポスターコンクールの審査。
ここ数年来、学識経験者委員として、お手伝いさせてもらっている。
毎年の恒例行事だが、いつもいつも、なかなか考えさせられる。
ポスターとしての完成度、オリジナリティ、そして正しいメッセージ性。
審査基準は3つだが、この3つ、なかなかどうして意味深い。

ポスターということは、パッと見てメッセージ性がわからなければならない。
それゆえ、絵画教室などで特有の色使いやデザインを学んだ者は、
一歩先んじることとなる。ただ、それだけでは決まらないのが面白い。
当然、どこかで見たデザインだなぁ、というのは、ポイントが下がる。

学識委員としての役割は、メッセージ性へのこだわり。
「地震、火を消せ」は、過去のこと。幸いにも今はそのことを気にしなくてもいい。
「ぐらっと来たら机の下に」は当然のことだが、
防災の啓発を考える時には、机の足を持っているかが大きなポイント。
家具の転倒防止が必要なのは、これも当然のことだが、
そのための方法にも良し悪しがあり、それをふまえているかが問われる。

そんなこんなであったが、合議の上、納得できるところに収まる。
何より、何より。

審査後は、国道1号を沼津方面。清水町の東部看護専門学校へ。
「災害と看護」の終講試験代わりのレポート採点。
3時間で25人分。全員で80名だから1/3にも達せず、か……。
しっかりと読み、線を引き、コメントをつけて返そうとすると、
どうしてもそれなりの時間がかかる。あと2回?出向くことになろう。

幸いにも、どのレポートも、課題を正面から受け止めていてくれて、何より。
課題の詳細を述べることは出来ないが、概略は以下の通り。

静岡で看護職としてのキャリアを歩む限り、どこかの時点で、
私人としての社会的役割と、プロの医療人としての社会的役割が、
災害現場で、どうしても衝突することになる。
その役割の衝突を避けるためには、どのようなことを考え、
何をしておけばよいのか、というもの。

自宅の住環境の見直し、就職先の選択、家族との話し合い等々、
考えるべきこと、なすべきことは多いはず。
「災害と看護」を学んだ終講という機会に、頭の中を整理してもらった次第。
今のところ、落とさざるを得ないようなレポートがなくてよかった。

富士に戻り、いつも馬刺しを買うお肉屋さんで、いつものように馬刺しを買い、
初めて見たアサヒのノンアルコールビール「ポイントゼロ」を試す。
キリンの「FREE」と比べて、さて、どうだろう???