「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【10月8日】台風一過の快晴に

2009-10-08 23:30:09 | 地域防災
災害時、特に風水害・台風襲来時には、NHKの地上波が心強い。
この分野については、やはり経験の蓄積が違う。
もっとも、「お忙しいところを失礼します」と断りは入れているが、
現場の自治体職員に情報提供を求めるのは、相変わらず違和感がある。
災害報道で、メディアと現場職員との関係が相互補完の関係になるまでには、
もう少し時間を必要とするのだろう。

幸いにも、伊勢湾台風や平成16年23号台風のような事態にはならずに済む。
残念ながら、今回も無被害ではなかった。
その中で、避けられたものが幾つあったのか。そこがポイントとなる。
農業に携わったことがない者ゆえ、なのだろうが、
水田や用水路を見回りに行くという感覚がない。
居ても立ってもいられない、ということなのかもしれないが、
風雨が荒れ狂っている時には、無理に外出しないという原則を冒してまで、
確認したい衝動に駆られるのだろうか。
本性に反することをせよ、と言っても、説得力はないのかもしれないが、
それでも、ちょっと考えてほしい、とは思う。

今回は、準備態勢も不十分で、かつ、出動もせずに終わったが、
いざとなったら何をすべきだったのか、改めて整理してみる。

やれることといえば、現場でのボランティアセンターの立ち上げと
行政対応の支援、特にメディア対応の支援というところか。
災害医療コーディネーターとして動けるとは思うが、
非医療人でDMATにも登録していない身にはちょいと荷が重い、か。

手頃なところでは、
やはりボランティアセンターの立ち上げ支援、ということになろう。
静岡県ボランティア協会と、県社協のお墨付きがあれば、
現場の市町社協に対して、多少の顔は利く。あとは、
プラド1台分の事務機器を持ち込めば、まぁ、何とかなるか、
というところ、か。

8月11日の地震、そして今回の18号台風。
自分自身の態勢がどうなっているか、改めて確認する機会となった。

1限と4限のコマは、前日のうちに休講手続きをしておく。
おかげで、台風一過の午後は、有効に使わせてもらえた。

(10月10日アップ)