10時から17時まで、東京・竹橋にて、
消防科学総合センターが育成・派遣している図上訓練指導員の意見交換会。
午前中の活動報告や来年度の活動予定の報告・検討から同席させてもらい、
午後の4時間、DIGのデモをさせてもらった。
図上訓練指導員の制度は平成17年度に生まれた、とのこと。
その立ち上げの時期に多少携わったことはあるものの、
それから10年近くの間、そんなに密接な関係があった訳ではなかった。
昨年来、DIGの来し方の見直しをする中で、
図上訓練指導員が行っているDIGのプログラムはどのようなものか、
正確に言えば、彼らがどのような思いでDIGにまた地域防災に取り組んでいるのか、
その部分が気になるようになっていた。
レベル0のDIGと呼ぶようになったが、
地図を囲みつつ「ああでもない、こうでもない」と議論すること、
そのようなDIGにどのような意味があるのか、自問自答の日々が続いている。
防災意識が高まっても、被害を減らすことは出来ない。
「ああでもない、こうでもない」という議論で、「やった感」だけはあるかもしれないが、
立地と構造の見直しに繋がらなければ、地域の改善とは言えない。
それでも、地図を囲むことに意味がある、と言うべきなのか。
このところ、ずっと考えている。
4時間の間、地域防災指導員の皆さんに、ずっと球を投げ続けていたのだが、
「なぜその点にこだわるのか(≒レベル0のDIGでも十分効果的)」
「小村さんが思っているほど、地域は進んでいない」
「小村さんのプログラムをやると地域がもめる」等々、
こちらが考えていたのとは、かなり趣の異なる反応があった。
こちらの球(≒問題意識)を受け止めてもらえなかった、という訳ではない。
地域防災の物語の必要性やファシリテーターに求められるもの、
立地や構造の重要性等々について、理解してくれたと思っている。
その辺りは、彼ら彼女らが活動していることと、大きく異なるものではないだろうから。
ただ、どこかに、釈然としないものが残った。
それは何だろうか……。
ともあれ、全国に30数名という少人数ではあるが、図上訓練指導員として、
一定以上のパフォーマンスを果たしている人たちがいる。
現場で一緒に仕事をする機会が与えられるのかどうか、それはわからないが、
年1回でも、これから、問題意識を共有する時間を共に過ごすことが出来れば、
そのように思っている。
消防科学総合センターが育成・派遣している図上訓練指導員の意見交換会。
午前中の活動報告や来年度の活動予定の報告・検討から同席させてもらい、
午後の4時間、DIGのデモをさせてもらった。
図上訓練指導員の制度は平成17年度に生まれた、とのこと。
その立ち上げの時期に多少携わったことはあるものの、
それから10年近くの間、そんなに密接な関係があった訳ではなかった。
昨年来、DIGの来し方の見直しをする中で、
図上訓練指導員が行っているDIGのプログラムはどのようなものか、
正確に言えば、彼らがどのような思いでDIGにまた地域防災に取り組んでいるのか、
その部分が気になるようになっていた。
レベル0のDIGと呼ぶようになったが、
地図を囲みつつ「ああでもない、こうでもない」と議論すること、
そのようなDIGにどのような意味があるのか、自問自答の日々が続いている。
防災意識が高まっても、被害を減らすことは出来ない。
「ああでもない、こうでもない」という議論で、「やった感」だけはあるかもしれないが、
立地と構造の見直しに繋がらなければ、地域の改善とは言えない。
それでも、地図を囲むことに意味がある、と言うべきなのか。
このところ、ずっと考えている。
4時間の間、地域防災指導員の皆さんに、ずっと球を投げ続けていたのだが、
「なぜその点にこだわるのか(≒レベル0のDIGでも十分効果的)」
「小村さんが思っているほど、地域は進んでいない」
「小村さんのプログラムをやると地域がもめる」等々、
こちらが考えていたのとは、かなり趣の異なる反応があった。
こちらの球(≒問題意識)を受け止めてもらえなかった、という訳ではない。
地域防災の物語の必要性やファシリテーターに求められるもの、
立地や構造の重要性等々について、理解してくれたと思っている。
その辺りは、彼ら彼女らが活動していることと、大きく異なるものではないだろうから。
ただ、どこかに、釈然としないものが残った。
それは何だろうか……。
ともあれ、全国に30数名という少人数ではあるが、図上訓練指導員として、
一定以上のパフォーマンスを果たしている人たちがいる。
現場で一緒に仕事をする機会が与えられるのかどうか、それはわからないが、
年1回でも、これから、問題意識を共有する時間を共に過ごすことが出来れば、
そのように思っている。