「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【11月4日】ぼつぼつ「無罪放免」、かな?

2009-11-04 23:47:45 | 日常の一コマ
1限の「災害と人間社会」。

講義準備が終わっていないこともあり、珍しく7時台も早い時間に大学へ。
資料印刷と、学生レポートの残りにコメント付け・採点を終え、
久し振りにコーヒーメーカーで大量のコーヒーを入れたころ
ちょうど講義開始の時間となる。

前回の「災害と食」のテーマ、当方の説明に難があったのだろうか。
学生レポートにおいて、「災害時においても、栄養バランスのとれた食事を」
とまでは、かなりの学生がたどりつくのだが、それは自明の話。
「まごわやさしいこ」の食育のテーマを持ち出すことで、
(ありがたいことに、これらの食材の多くは保存性が良い!)
平常時の買い置きがそのまま災害時の備蓄となるという意味で、
平時と災害時に連続性が生まれる。

災害時にしか役立たないものは、結局のところ災害時には役立たない。
トートロジーのような表現ではあるが、これが実際のところ。
水と熱源、若干の調理器具さえあれば、かなりの程度は何とかなる、という議論、
学生には難しかったのだろうか……。

レポート課題の解説に、かなりの時間を取られてしまった。うーん……。

それはともあれ、今日のテーマは「災害とトイレ」。

『震災時のトイレ対策』という、
阪神淡路大震災後にそれこそ山のように出た各種の報告書の中で、
防災関係者に高く評価された報告書がある。

その一部、学校避難所におけるトイレ問題がどのような状況だったのを
学生に読ませ、議論させ、レポートにまとめさせよう、というもの。
活字を読み慣れていないようで、A4×2段組み×8ページ分となると、
やはりそれなりに時間がかかってしまう。そのため、十分な議論が出来ず。
1回90分で終わらせてしまうのは、大変もったいないテーマ。
次回もこの延長上で話をさせたい、と思う。

何をしたという記憶もないまま、いつの間にか昼食のタイミングを逸し、
そのまま3限の2年教養ゼミへ。

例によって、新聞を読ませ、記事を要約させた上で話をさせる、というもの。
あと1年で、就職活動に耐えられるだけの学生に育て上げることが出来るか。
ちょっと不安になるも、与えられた学生に対して全力を尽くすのが我々の本分。
そこは言うまい。

月1度の合同学部会議なる名の全学教授会。
幸いにも、議論紛糾もせず、1時間余の比較的短時間で終わる。
それからも、何かはしていたのだろうが、えらく生産性の悪い1日

20時半を過ぎて、ようやく今日最初の食事。
近くの定食屋で秋刀魚塩焼き定食。
こんなことでは、体調の維持はできないぞとは思いつつ……。

メールやら資料作成やら、頭を使わない仕事だけで午前様となってしまう。
研究室を出たのは25時半、か……。

一人の時を除いて終日マスクをかけ続けていたが、
幸いなことに終日平熱を維持。
濃厚接触から6日目が無事過ぎる。
ぼつぼつ「無罪放免」、かな?



1 コメント

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トートロジーが (あやこ)
2018-01-26 10:54:02
先生。興味のないかたにも、いかに心に残りやすい言葉で語りかけるかと考えたとき、トートロジー的な表現は有効かと。
「災害時にしか役立たないものは、結局のところ災害時には役立たない。」は、次の講座で使わせていただきたいと存じます。
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