今年度も3つの看護専門学校で「災害看護」を担当する予定になっている。
「静岡県立東部看護専門学校」と「富士市立看護専門学校」そしてJA静岡厚生連による「するが看護専門学校」の3つ。
今日午前、富士市立看護専門学校での「災害看護」のコマが開講となった。
「旅の坊主」は資格を持つ医療人ではないが、学会デビューが災害医療関係の学会だったこともあり、
災害医療・災害看護の分野に携わるようになって20年以上が経過している。
門前の小僧も23年生となれば、相応の経験と人脈も出来る。伝えるべきメッセージも明確になる。
彼女らを待ち受ける「時代の宿命」が明白かつ深刻なだけに、その分しっかりと教えなくてはならない、
という訳で、災害看護は最重要テーマの一つ、と思っている。
富士市立看護専門学校では、災害看護は3年生向きの科目。(他の2校は2年生に教えている。)
残念ながら、担当させてもらう回数は15回中わずか3回。圧倒的に話足りない、というところ。
それでも、やるしかない。
開講日の今日は、やはり、時代の宿命の話から入った。
海溝型地震の周期性からして、看護学校3年生の彼女らが現役である間に、
100%、巨大災害に見舞われることになる。
そのことを織り込んで、自宅の立地と自宅の構造(耐震性)、そして職場の立地を選ぶ必要がある。
そうでなければ、役割の衝突で辛い目に遭うのはあなたよ、という話。
役割の衝突とは、私人(家庭人)つまり親・妻・夫・子としての自分と、医療人(看護職)というプロとしての自分、
この両者のまた裂きとなり、状況によっては、「大規模地震の時、家族を捨ててまで病院に行き、
患者さんに献身的に尽くしてくれました」という美談の主人公に祭り上げられる、ということ。
このような目に遭ってもらいたくないからこそ、静岡で看護職として人生を送るならば、
一般人以上にしっかりと防災についてモノを考えてくれ、という話となる。
何といっても、看護師は食いっぱぐれの無い職業。平均以上の収入は期待できる。
この点は、看護師という職の最大のアドバンテージ。
普通に住居費を負担する気さえあえれば、まともな立地、まともな耐震性の家を購うことも出来る。
だからこそ、その分しっかりと、地盤や津波危険度、建物の耐震性をイメージしてほしい。
そのための基礎的な知識、情報、何を調べればよいのか、等々について述べた90分であった。
授業中も授業終了後も質問が多く、「旅の坊主」としては大変満足でありました。
教える側としては、やはり反応のある講義をやってナンボ、だと思っている訳で、
国家試験突破のための学びの先にも、この時代であっても巨大災害に人生を狂わされない知恵を
伝えられれば、また、学び取ってもらえれば、と思っている。
「静岡県立東部看護専門学校」と「富士市立看護専門学校」そしてJA静岡厚生連による「するが看護専門学校」の3つ。
今日午前、富士市立看護専門学校での「災害看護」のコマが開講となった。
「旅の坊主」は資格を持つ医療人ではないが、学会デビューが災害医療関係の学会だったこともあり、
災害医療・災害看護の分野に携わるようになって20年以上が経過している。
門前の小僧も23年生となれば、相応の経験と人脈も出来る。伝えるべきメッセージも明確になる。
彼女らを待ち受ける「時代の宿命」が明白かつ深刻なだけに、その分しっかりと教えなくてはならない、
という訳で、災害看護は最重要テーマの一つ、と思っている。
富士市立看護専門学校では、災害看護は3年生向きの科目。(他の2校は2年生に教えている。)
残念ながら、担当させてもらう回数は15回中わずか3回。圧倒的に話足りない、というところ。
それでも、やるしかない。
開講日の今日は、やはり、時代の宿命の話から入った。
海溝型地震の周期性からして、看護学校3年生の彼女らが現役である間に、
100%、巨大災害に見舞われることになる。
そのことを織り込んで、自宅の立地と自宅の構造(耐震性)、そして職場の立地を選ぶ必要がある。
そうでなければ、役割の衝突で辛い目に遭うのはあなたよ、という話。
役割の衝突とは、私人(家庭人)つまり親・妻・夫・子としての自分と、医療人(看護職)というプロとしての自分、
この両者のまた裂きとなり、状況によっては、「大規模地震の時、家族を捨ててまで病院に行き、
患者さんに献身的に尽くしてくれました」という美談の主人公に祭り上げられる、ということ。
このような目に遭ってもらいたくないからこそ、静岡で看護職として人生を送るならば、
一般人以上にしっかりと防災についてモノを考えてくれ、という話となる。
何といっても、看護師は食いっぱぐれの無い職業。平均以上の収入は期待できる。
この点は、看護師という職の最大のアドバンテージ。
普通に住居費を負担する気さえあえれば、まともな立地、まともな耐震性の家を購うことも出来る。
だからこそ、その分しっかりと、地盤や津波危険度、建物の耐震性をイメージしてほしい。
そのための基礎的な知識、情報、何を調べればよいのか、等々について述べた90分であった。
授業中も授業終了後も質問が多く、「旅の坊主」としては大変満足でありました。
教える側としては、やはり反応のある講義をやってナンボ、だと思っている訳で、
国家試験突破のための学びの先にも、この時代であっても巨大災害に人生を狂わされない知恵を
伝えられれば、また、学び取ってもらえれば、と思っている。