「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

湯河原~幕張~千葉~稲毛

2005-09-14 23:05:25 | Weblog
 9月14日(水)

 千葉・幕張市町村アカデミーへの出講。今回は、東京法令出版から2名、
千葉県消防地震防災課から3名が手伝って下さることに。幕張本郷駅にて
待ち合わせ、バスでアカデミーへ。ちなみに午前中の講師は、板橋区の
前防災課長のKさん。随行に都市防災研究所のCさんという旧知の2人。
ここでも会うのはいつものメンバーか……。お昼を取りながら四方山話。

 当日、配布資料として使ったものは以下の3点。いずれもHPからダウン
ロード可能な公刊資料。当ブログをご覧の皆様、市民向けDIGであれば、
これらを使えばかなり楽に出来ると思いますよ。一度お試しあれ。

1 DIG(Disaster Imagination Game):「納得して地域と付き合う」ための
 ワークショップ型災害図上訓練のすすめ」
 http://www.e-dig.net/0601.html

2 総務省消防庁消防大学校編「自主防災組織教育指導者用教本」及び
 「住民用教本」
 http://www.fdma.go.jp/general/life/kyohon/index.html

3 静岡県教育委員会編
 災害図上訓練DIGテキスト「災害図上訓練DIGにチャレンジ!」
 http://www.pref.shizuoka.jp/kyouiku/kk-01/bousai/main.htm

 6箇所ほどサンプル地域を選び、新旧地形図の照らし合わせによる地域
危険度発見のごく簡単な実習をしてもらう。これだけでも盛り上がること
請け合いなのだが、意外なほど知られていない。この方法論の普及だけで
も、意味あると思う。
 地元富士市では、防犯系のマップ作りが行われていたとのこと。「灯台
下暗し」とはまさにこのこと。さて、福岡県の防犯DIGプロジェクトと
比べてみて、いかがなものであろうか……。

 全国を旅して、ご縁のある自治体の方が増えた。「○○さんによろしく」
という挨拶が出来るのが嬉しい。四日市、呉、富士、等々。お互い、がんばり
ましょう。

 終了後、千葉県の3人と千葉県庁へ。来年1月、幕張メッセで行われる
自主防推進イベントの打ち合わせ。基調講演と分科会を一つ担当すること
に。概ね方向が固まる。分科会では、東関東自動車道における大規模交通
事故を想定したプロ向けDIGを行うことになった。面白くなりそう。

 終了後、A室長らといつものようにノミニケーション。その後実家へ。

湯河原~富士~湯河原

2005-09-13 23:19:22 | Weblog
 9月13日(火)

 「学生防災サミット2005」
 毎年この時期、京大防災研の林春男先生が本学で集中講義を行う。それに
合わせる形で、京大防災研の林研究室、東大生産研の目黒研究室と本学
環境防災学部のメンバーが、それぞれ持ちネタを披露しつつ、相互の親睦を
図るのが学生防災サミット。今年で4回目となる。

 本学代表は防災ボランティア組織「ハルジオン」。何とテーマは

 「START式トリアージ」。

 「旅の坊主」が担当している「災害医療システム」の中で触れたネタとは
いえ、大丈夫か?後で聞けば、事前に見てもらいたかったとのこと。「電話1本
よこせば……」と思ったものの、日々旅で大学に出ていないのは自分か……。

 それでも、中身を見て安心。林研究室の「新潟水害・地震に学ぶ災害対応」、
東大目黒研の「クイズ お江戸でござる」に比べても堂々たるもの。個人的には
3つの中でのベストだったと思う。ご苦労さまでした。

 いつものように大学近くのレストランで懇親会。本当ならば二次会以降もお付き
合いすべきなのだが、翌日のプログラムもあり、一次会のみで失礼する。

東京~湯河原

2005-09-12 23:24:19 | Weblog
 9月12日(月)

 カンヅメ明けの1日を東京で過ごす。結果的には大変充実した一日。

 T氏に送られ宿を後にし、まずは翌々日の市町村アカデミーでの講義に
備え、八重洲ブックセンターで地図の仕込み。内閣府の「防災ボランティア
検討会」事務局のT君から連絡があり、オフィスを訪問し1時間半ほど入れ
知恵。仕込みの延長で九段の国土地理院に向かう途中、企業防災の件で
時事通信のNさんから電話。トヨタ自動車の企業防災への取り組みが、中央
防災会議のワーキンググループでは語られていないとのこと。この奥ゆかしさ
がトヨタだなぁ……と思いつつ、前内閣府企画官(企業防災担当)で京大
経済研の教授に動かれたMさんと、トヨタとのつなぎ等を頼まれる。

 地理院で目的の旧版地図を入手したのち、半蔵門の河川情報センターへ。
予定が空いていたNさんも合流。同センター理事のOさんと、旧知の3人が
いろいろと情報交換。結局、今日は自宅に戻るMさんも呼び出し、さらに
いつものシステムソフトMさんにも声をかけ、東京駅でノミニケーション。

 客観的に言ってこの5人、「かなり濃いぃ」メンバー。こういう刺激的な場は
大歓迎。定期的に持ちたいもの。

 東京駅で二人のMさんと別れ、O、Nの両氏と東海道線。ウガンダ訪問の
際にお世話になったYさんに資料を手渡すため品川で下車。Oさんはそのまま
横浜方面へ。Nさんにはお付き合いいただく。Yさんはこれから神戸入り。データ
転送が間に合わず、Nさん共々新横浜まで一緒に乗る。新横浜・東神奈川・横浜
経由でNさんの本拠大船へ。酔い覚ましに大船駅のスタバでアイスコーヒー。

富士~亀戸~平河町

2005-09-10 23:56:06 | Weblog
 9月10日(土)

 保護者懇談会。案の定、M学長の挨拶は最悪。TPOもアカデミズムも
顧客満足度も解せずとは、保護者の方々に申し訳なく思うのみ。上司の
尻拭いをするのも給料分、ということらしい。それにしても、いかに私学
とはいえ、教授会(常勤教員)の関与が全く許されない学長選出なんて、
世間に通用する話なのだろうか。

 それはさておき。
 それぞれ15分程度というわずかな時間ではあるが、7組の保護者と
お話をする。親御さんとして、少なからぬ額を納入している訳だから、
ご子息ご令嬢が大学で何をしているのか、担当教員がどのような者で
あるか等々、気になって当然のこと。可能な限り時間を取り、応対する
のも教員の務めである。ただ、1組当たり10~15分では、十分な話も
出来ない。やはり、別の日を設けるしかないか……。

 保護者会を終え、東京へ。企業防災についての原稿書きのための
カンヅメ。まず、お世話になる(財)日本都市センターT氏の地元である
亀戸へ。少し遅れて、いつもお世話になっているMさんも参加。

 今回のテーマは中小企業向けの企業防災論。自分自身、企業防災に
ついてモノを書くことになるなど、2年前には全く想像もしていなかった。
急に担当と言われたところで、参考となる本もほとんどない状況。そこに
何かヒントとなるものを出せないか、というのが今回の狙い。接待ゴルフ
1回分の経費でどのような手が打てるのか、自社の倒産は覚悟の上で
別地域の同業他社に社員だけは面倒見てもらえるようなシステム作り等々、
議論する。トヨタのように、方向性を示せばあとは自分で実施できる企業は
よい。問題はそれ以外。人と物と運転資金と……。考えることは山のよう。
議論の中身については後日。

 ご両所と別れ、宿のある平河町へ。目の下は永田町であった。翌日は
総選挙。

                                  (9月17日記す)