「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

三宅高校の生徒さんと何を語ればよいのだろう

2007-05-02 23:38:02 | Weblog
 おそまきながら、5月2日の日記をアップする。

 ***** 

 前日に引き続き、GW中なるもカレンダー通り講義。火曜日は4コマ
計6時間といささかきつい。休講して連休にしてもよかったのだが、これ
から先、出張などで休講するかもしれず。という訳で、学生諸君には不評
だったかもしれないが……。

 東京に移動し、いつもの通り?東京駅八重洲北口の飲み屋街へ。5月
下旬に行なわれる地域安全学会春季大会関連イベントの打ち合わせ?で、
三宅高校のH副校長とM先生。いつもの時事通信Nと地域安全学会Mさん、
さらに西湘高校のA先生。

 三宅高校の生徒さんを対象に、島の将来を考えるDIGをすることに
なる。小学校高学年から高校生へという、人生のうちで感受性のもっとも
高い時期を都内で送り、コンビニやマック、レンタルビデオ屋が当たり前に
ある生活を経た後、再び島に帰る。高校生達は、このギャップをどのように
受け止めているのだろうか。そして、彼らなりに三宅島の将来を考えて
いるのだろうか。そこを教えてもらうことになりそう。
 さて、どのような話題の設定がよいのだろうか……。

 Nさん、Mさんとも途中抜け。残ったH、M、Aの3先生と、新橋にある
馴染みの立ち飲み屋へ。常連さんばかりの店で、ここでは「優紀子チャンの
お兄さん」。先日、妹の演奏会に来てくれた方が何人もおり、ご挨拶を
させていただく。

 明日から連休の後半、ということもあり、いささか過ごしてしまったか……。
秋葉原の事務所に沈没。

 *****

 ありがたいことに、いろいろな経験をさせてもらっている。その経験は、
一人で抱えてしまうにはもったいなさ過ぎる。といって、毎日日記を書く
のは、多少ならぬ負担ではあるが……。

                       (5月20日、おそまきながらアップ)

2回目の能登半島「観光」(その3)

2007-05-01 23:08:33 | Weblog
 遅れ馳せながら、4月30日の日記をアップ。

 宿のルートイン輪島。天然温泉もあるホテルだが、最近、せっかくの温泉も
入らずじまいが多い。残念ながら今回の一度も入らずにチェックアウト。手足を
伸ばせる大浴場は大好きなのだが……。

 ともあれ、荷物をフロントに預け、昨日同様朝市通りへ。GW前半の日曜日と
いうこともあるのだろうが、心なしか前日よりも人手が多いように感じた。何に
つけ、多くの人が来てくれるということは、観光地の復興には良い兆候。それこそ、
どこかの企業がボラバス(災害ボランティア用に仕立てるバスのこと)ならぬ、
復興支援買い物ツアーでも仕掛けてくれればよいのだが……。(でもそれって、
「言い出しっぺの原則」からすれば、自分で仕掛けよ、ということか……)

 今日は土産物を意識してまとめ買い。まず、朝市通りもいろは橋に近い小洒落た
洋館風の店でエスプレッソをいただき気合を入れ、まずは自分用にと椀とレンゲを
一つずつ。前日の手仕事屋での作りたてのおぼろ豆腐に触発されてのこと。屋台で
にがりも買った。作り方もわかった。問題はまともに作りか、そしてそれが続くか、
であるが……。

 さらに「めかぶ」を細く切ったもの。そのまま水でもどしてよし、酢を加えるも
よし、それだけで食べられる。千円で3袋。あとは、ゼミ生の顔などを思い浮かべ
つつ、フォークやスプーンのセットをまとめ買いするつもりで、とある店へ。こいつが
ショックだった。

 前回、3月末にこの朝市通りを歩いた時、表通りにはほとんど被害がないと思って
しまった。甘かった。築百年以上とのことではあったが、すでに取り壊され、更地と
なったかつての店の前に、屋台で営業をしている店があった。暖簾には「なつめの
店」。良く見ると、近くの電信柱にも、道の駅輪島の観光案内地図にも、この店の
名があった。年内には店を再建したいというご主人。その前途の多難さは容易に想像
できるが、では自分には何が出来るのだろう。「モラル・サポート」という言葉は
きれいだ。でもその実、単なる同情(でも自分のことでなくてよかったという気持ち)と、
どう違うのだろう。

 「同情するなら金をくれ」 もう十年近く前になるのだろうか、安達祐実主演の
ドラマ「家なき子」の名セリフだが、この言葉は重い。

 さらに、造り酒屋「日吉酒造店」へ。この店も数百万円を床に吸わせたのであろうか。
せめてもと濁り酒と純米吟醸、2本を購入。少しでも復興の足しになれば、と。

 前回の能登行きに同じく「喫茶三丁目」で一息ついた後、荷物を受け取り、道の
駅輪島へ。近くの寿司屋でエビスビール1本をつけての昼食。オフの日は昼から
アルコール漬けか?

 バスで能登空港へ。ひょっとして誰かが?と思い、到着口をのぞいて見たら、
何と災害看護支援機構のYさんとKさん。前回も同じタイミング。まったくもって、
現場(と学会)でしか会わないのかなぁ……。

 羽田空港からは千葉中央行きのバスで稲毛海岸駅、さらにバスで稲毛駅まで。
実家では、これも能登土産のたらの芽を母に天ぷらにしてもらったものをつまみ
つつ、濁り酒。

                              (5月20日、おくればせながらアップ)