「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

震度予測図のない地震防災ってありなの?

2008-02-29 23:43:53 | 国際防災協力
 この日はきちんと朝食も摂ったぞ、と。(何を意気込んでいることやら……)

 昨日同様、A木田さん、K東さんと迎えの車へ。まず、コスタリカ国立大学へ。
日本でいえば東大地震研に相当する研究機関のM先生のブリーフィングと
意見交換。コスタリカの地震研究の第一人者とのこと。なるほど、コスタリカの
地震事情については良くわかったが、こと地震防災についてはいささか疑問。
何と言っても想定される地震について震度予測図がない!これは大問題だと
思うが???

 前日に引き続きCNEで、DIGのワークショップに使う地図等について打ち
合わせ。近くのサンドイッチハウスでの昼食。次いで(コスタリカにもあった!)
オフィス・デポで「BOSAIタウン・ウォッチング」用のデジカメ・プリンターと専用
カートリッジを購入。

 この日の夕食は『地球の歩き方』に乗っている中華料理の店で飲茶モード。

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コスタリカ国家緊急事態委員会訪問と、ある再会

2008-02-28 23:30:25 | 国際防災協力
 シャワーは浴びたものの朝食は抜きで出迎えの時間となる。A木田さん、
K東さんと共にJICAコスタリカ事務所へ。所長のT橋さん、スタッフのO沢
さんを交え、基本的な予定について確認と打ち合わせ。その後、CNE
(コスタリカ国家緊急事態委員会)へ。災害対応の調整と実務を担う国家
機関で、日本の中央防災会議事務局に実動部隊も持たせたような機関
という感じか。トップの総裁は大臣かそれに準じる地位とのこと。

 今回のコスタリカ訪問の発端は、05年1月、JICAの研修で日本を訪れて
いたCNEのドグラス氏を「旅の坊主」が3日間アテンドしたことだった。DIG
のワークショップを2回見せ、さらに静岡県沼津市の津波防災施設を案内
した。その印象がよほど強かったのか、「彼をぜひ!」と動いてくれたとの
ことで、今回のコスタリカ行きとなる。氏とは3年2か月ぶりの再会。顔を
思い出せるか心配だったけれど、一目見て思い出した。少し太ったかな。

 ブリーフィングの後、幹部用会議室と思しき場所で昼食と意見交換。その
後、援助物資用の倉庫や無線センターを見せてもらう。

 CNEを失礼し、市中の銀行で両替の後、少し早いがホテルへ。資料整理・
メールチェックなどで午後の残りの時間を過ごす。夜はみなでチリ料理の
レストランへ。

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「旅の坊主」中米・コスタリカへ

2008-02-27 23:12:26 | 国際防災協力
 「旅の坊主」、中米・コスタリカへ。

 JICA中米広域防災プロジェクト(愛称BOSAIプロジェクト)への短期
派遣専門家としての参加である。4回のワークショップ開催とスペイン
語版DIGマニュアルの作成が任務である。

 大変長い2月27日となった。
 仮眠の後、荷造りの最終チェック。入れ忘れていた資料があり、あわ
てて大学へピストン。タクシーで新富士駅。新幹線・総武線快速と乗り
継いで一旦実家へ。母の心づくしの昼食。出国前にJICAに提出すべき
書類を送り、16時前の快速で成田空港へ。

 成田空港では代理店の方の出迎えあり。そこまでの必要はないが、
それでもJICAの短期派遣専門家への接遇は嬉しい。アメリカまでは
JALのコードシェア便としてのアメリカン航空。出発までの時間をAAの
ラウンジ「アドミラル・クラブ」で過ごす。免税店で日本酒の化粧瓶入り
を買おうとするも、アメリカからコスタリカに飛ぶ際、破棄を求められる
可能性が大とのことで残念ながら諦める。博多人形をイメージしたボトル
と、G&Gにかぶせる兜。二つとも気に入ったのだが……。藪大統領の
失政の影響がこんなところまで及ぶとは……。代わりに土産物として
駄菓子類を買い込むが、ファイナルコールで名前を呼ばれる。うーん……。
ともあれ、成田19時発のAA便の客となる。

 機中で、遅れに遅れていた新学期用シラバスをまとめ、送信準備まで
終える。その後5時間ほど仮眠。噂に聞くBOSEのノイズ・キャンセリング・
ヘッドフォン(Quiet Comfort 3)は、さすがに中々の出来。やっぱり買おう
かなぁ……。アメリカン航空のB777は、ビジネスクラスであってもやはり
アメリカの会社ゆえ?かなり大味。

 11時間余の飛行で着いたダラス・フォート・ワース空港もまだ27日の
15時。予定していた荷物のピックアップもなく、そのまま入出国手続き
の後、当地でも「アドミラル・クラブ」へ。10ドル近く取られたが高速インター
ネット回線でメールチェック等。

 AAのサンホセ行き。機中は爆睡状態で、注文したステーキの夕食は
(幸か不幸か)無視されてしまった。サンホセ空港で、JICAコスタリカ
事務所のK東さんの出迎えを受ける。その時は気付かなかったのだが、
かの「パン・アメリカン・ハイウェイ」を通ってサンホセ市内へ。3泊お世話
になるバルモラル・ホテルに投宿。『地球の歩き方』にも載っている、
市街地の中心部にある3つ星クラスのホテル。なかなか広い部屋で
バスタブもあった(後で聞いた話だが、部屋がなくアップグレードされて
いたとのこと。)ロビーに行けば無線LANも使えた。

 BOSAIプロジェクトのA木田さんと久しぶりの再会。真夜中を過ぎて
いたが近くのスポーツバーへ。この時間になっても外出できるということ
で、コスタリカの治安状況の一端を垣間見る。

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DIGセミナー at 市町村アカデミー

2008-02-25 23:28:30 | 地域防災
 朝、富士の仮寓を出発、新富士駅より新幹線。いつものように品川駅で
乗り換え、幕張本郷駅でゼミ生N川君と待ち合わせ。迎えのバスで市町村
アカデミー(全国市町村職員中央研修所)へ。午後一杯を使ってのDIGセミナー。

① 東海・東南海・南海対策のイメージづくりのためのDIG
② 消防大学校による『自主防災組織指導者向け指導書』にあるミニDIG
 セットを用いた風水害対策(地域のリスクを発見しよう)DIG
③ 新旧地形図の比較による地震防災のための意識向上用DIG
④ 静岡県消防学校で行ったパターンの大規模交通事故対策DIG
⑤ 日本集団災害医学会で行ったパターンの爆発物テロ対策DIG

と、時間の許す限り、様々なパターンのDIGの実演とOJT。

 四日市市の参加者は、何と昨年に引き続いての研修参加とのこと。関係
深い四日市市のことであったのにそのことを失念していたとは……。ともあれ、
彼からは「前年よりも一段と発展して……」と言われ、面目を保つ。

 終了後、津田沼駅でN川君と別れて秋葉原へ。ヨドバシアキバ1階のカフェ
テリアでパシフィック・コンサルタンツのA部さん。過日の「女将さんDIG」での
出会いをきっかけに、天城湯ヶ島温泉の白壁荘と周辺地域について、面白い
プロジェクトのアイディアがあるから、とのことで、その説明を受ける。なるほど
大変面白い。こういう話は諸手をあげて応援したいと思う。

 A部さんと別れ、神田佐久間町の事務所へ。来年度の活動方向について
ミーティング。1時間ほどで終了。いつものK君につきあってもらい、ヨドバシ
アキバでコスタリカ出張に備えて各種買い物。

 最終の一つ前の新幹線で富士の仮寓へ。

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ボランティアによる東海地震対策図上訓練、前日仕込み顛末

2008-02-22 23:14:31 | 防災訓練
 全国の防災ボランティアによる東海地震対策のための図上訓練、前日の仕込み。

 10時に静岡県ボランティア協会集合のはずだったが、体が言うことを聞かず、
「ごめんなさい」を言って1時間余り遅刻。こんなことでは困るのだが……。

 スタッフと議論をしつつ、パワーポイントでの説明資料と、参加者の個人作業用
ワークシートを作成する。何とか初日分は出来たかな、というところ。ゼミ生N川君
が終日がんばってくれ、デモ用の地図2種(5万図で示した東海地震の想定被災
範囲と、同縮尺の阪神淡路大震災の被災範囲)は完成する。この2つの地図を
見比べて得られるものの大きさを知っている人が参加者にどれだけいるか、見物
である。

 昼食は常務理事O野田さんに蕎麦をご馳走になり、夕食は県ボラ協のスタッフの
みなさんとコンビニ弁当。ボラ協スタッフの終電まで作業が続く。というのでこの日
の「上がり」は23時半というところか。後で聞いた話だが、事務局長T羽さんはこの
日ボラ協に泊まり込んだとか。それに比べ、2日間の指導を全面的に託されている
とはいえ、ホテルを取ってもらった我が身の厚遇……。

 ともかく、明日からが勝負!

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