「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

【10月2日】富士・静岡の4か所をまわって

2009-10-02 21:59:14 | 地域防災
朝、大学にて、大先輩O先生と打ち合わせ。

まず、10月20日(火)に本学が受け入れる
アジア防災センターの研修員への対応について。
折よく、地元の中学生が「旅の坊主」に質問に来るので、
それとセットにすることで、相互の連携も図ることにする。
学生との意見交換会も合わせて段取りをすることに。

もう一つ、サモアとスマトラ島への現地調査の打ち合わせ。
サモアは、人道援助チームの受け入れで精いっぱいゆえ、
研究チームの派遣は少し待ってもらいたい、とのこと。
動くとすると来週か?という話となる。

愛車プラドにDIGのワークショップ用資機材を積み込み、
強い雨の中、静岡市へ。まずは静岡県ボランティア協会。
来年2月に実施する東海地震を想定した図上訓練についての仕込み。

週明け5日、再び全社協でこの件についての打ち合わせがあり、
常務理事Oさんと企画案を練る。
大きな方向性は見えたように思った。
打ち合わせメモを元に、週末、何とか資料にまとめなければ。

ついで、静岡県地震防災センターへ。
静岡県防災士の育成講座で、DIGの方法論を2時間半にわたり実践。

テーマは「地震リスクの大小を知る」。しかし……。

県内各地は東海地震でどのくらい揺れるか(震度など)、
まさにここ地震防災センターのホームページ上で公開されている。しかし、
それを知らない人・見たことのない人が、ざっと2/3。

過去の地震での実測を元に、どのくらいの揺れ(震度)だと
どのくらいの建物が倒れるかを示した「全壊率テーブル」。
しかし、ほぼ全員が「見たことがない」

このような状況をどうやって変えていくか。

関心があるからこそ、この種のセミナーに来てくれている訳で、
その参加者のやる気・関心を損ねることなく、
どうやって発展させるかがポイント。

揺れやすいか揺れにくいかは、
昔の地図を読んで地形を理解すれば、ある程度の目安にはなる。
で、いつものように、新旧地形図の比較をしてもらうことで、
リスクの大小を考えてもらった。

本当は「見える化」の先の「カイゼン」を語りたいのだが、
そこは匂わすのみにとどめざるを得なかった。
まぁ、そんなもの、か。

終了後、静岡市社会福祉協議会へ。お世話になっているS課長、Iさん。
今月16、17日の両日、社協職員向けと障害を持つ本人や家族向けに計3回行う、
地震防災講習会についての打ち合わせ。

あらかじめ、「ワークシート」のイメージを持っているならば、
作業の指示はより明確になり、参加する側もより作業をしやすくなる。
ワークシートのイメージが固まったのは何より。

週末でもあるし、SさんIさんと一緒に飲みたかったのだが、
車であることに気を使って下さり、16日夜にしようよ、ということになる。
こちらはキリンのFREEで十分だったのだが……。ごめんなさいね。

富士に戻り、野菜ラーメンの夕食の後、
まだ終わらない原稿書きに戻る。