<一人女神社 ひとひめじんじゃ/ひとりめじんじゃ>
出雲一帯に伝わる「ワラヘビ祭礼」が、
古代イスラエルの「青銅のヘビ」
の影響を受けたものであるとすれば、
本来「ワラヘビ」というご神体は、
「青銅製」だったとも考えられるのでしょう。
出雲に残る「蛇信仰」の痕跡や、
大量に出土した「青銅器」の起源も、
「青銅のヘビ」を考慮することにより、
新たな示唆が得られるのかもしれません。
考えてみますと、銅鐸の形状とは、
蛇がトグロを巻いた
「円錐状(音を出す舌は蛇の舌、
鰭のギザギザ文様は蛇のウロコ)」とも言えますし、
ご神木に巻き付けられたワラヘビは、
「竿に括られた蛇」を彷彿させる姿です。
ワラヘビの材料となる「稲わら」が、
いつ頃から祭祀に使用されるように
なったのかはわかりませんが、
弥生時代の終焉に時を合わせるかのように、
「銅鐸」つまり「金属製のヘビ」が地中に埋められ、
その後まったく素材の異なる「ワラヘビ」として、
地上に復活することになった背景には、
稲作文化の広まりも関係していたのかもしれません。