<荒神谷遺跡>
昨日の記事で、荒神谷遺跡の
「荒神谷」という名称に関して、
遺跡が発見された場所が「神庭」であることから、
「神庭荒神谷という名称のほうが相応しいのではないか」
との意見があると記しました。
まあ、どちらが適切かかは素人にはわかりませんが、
個人的なイメージとしては、この一帯が古くは
「荒神」を祀る「神庭」であったことは事実で、
のちに何らかの理由で大量の青銅器を埋める、
「埋納の場」として選ばれた様子が思い浮かぶのです。
近隣の人々の間に、「遺跡の周辺は近寄ってはならない」
という口伝が残っていることなどを踏まえれば、
「祟りを成す荒神」の鎮座地だからこそ、
「青銅器の宝物」が埋められたと考えても
不自然ではないのでしょう。
つまり、荒神谷遺跡という場所は、
「青銅器の宝物」が埋まっているが
ゆえに守られてきたと同時に、
もともと斎場であったために、
「青銅器の宝物」が守りやすかった
という側面もあるのかもしれません。