たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

荒神の神庭

2020-08-15 09:32:35 | 古代の出雲

<荒神谷遺跡>

 

昨日の記事で、荒神谷遺跡の

「荒神谷」という名称に関して、

遺跡が発見された場所が「神庭」であることから、

「神庭荒神谷という名称のほうが相応しいのではないか」

との意見があると記しました。

まあ、どちらが適切かかは素人にはわかりませんが、

個人的なイメージとしては、この一帯が古くは

「荒神」を祀る「神庭」であったことは事実で、

のちに何らかの理由で大量の青銅器を埋める、

「埋納の場」として選ばれた様子が思い浮かぶのです。

 

近隣の人々の間に、「遺跡の周辺は近寄ってはならない」

という口伝が残っていることなどを踏まえれば、

「祟りを成す荒神」の鎮座地だからこそ、

「青銅器の宝物」が埋められたと考えても

不自然ではないのでしょう。

つまり、荒神谷遺跡という場所は、

「青銅器の宝物」が埋まっているが

ゆえに守られてきたと同時に、

もともと斎場であったために、

「青銅器の宝物」が守りやすかった

という側面もあるのかもしれません。