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たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

二つの生き物

2020-08-09 09:05:22 | 古代の出雲

<国立民族学博物館>

 

中国西南部の少数民族・ミャオ族

に伝わる始祖伝承のひとつに、

蛇神である「伏羲」と「女媧」

を主人公とする物語があります。

 

ざっくり要約しますと、

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雷神と戦った際に大洪水が発生し、
多くのミャオ族の人々が亡くなる中、
かろうじて逃れた兄(伏羲)と
妹(女媧)が結婚して子供を産み、
その人々が現在のミャオ族となった。
そして、ミャオ族が復興されたのちの、
紀元前2,500年頃に起こった黄帝
(中華民族の始祖)との闘いで、
敗れた「蚩尤」側に味方をしたことから、
「蚩尤」も始祖として崇拝されるようになった。

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とのことです。

 

何でも、ミャオ族の人々は祖霊への

強い崇敬心を持つため、

祖先特有の図案やマークを衣服に

縫い込むだけでなく、

先祖をお祭りする日は、

した牛を供えたり、

牛の皮で太鼓を作ったりして、

先祖の霊を手厚く弔うのだとか……。

 

つまり、古代の日本と同様に中国の奥地でも、

「蛇龍」への信仰そばには、

なぜか「牛」への信仰が寄り添う

という図式が見られるわけですね。

このことからも、「二つの生き物」を

トーテムとする人々が、高い割合で

隣り合わせに混在していることがわかるでしょう。