<伝説の森公園 モーゼパーク>
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モーゼに導かれエジプトを発った
イスラエルの民たちが、
葦の海の途中までやってきたとき、
旅の苦しみに耐えかねた人々が、
神とモーゼに向かって不満をぶちまけた。
それを聞いた神は、民に向かって
炎のヘビ(毒蛇)を送り込んだため、
蛇にかまれた多くの人々が亡くなった。
民たちはモーゼの前で許しを願うと、
神はモーゼを通じて
「火のヘビを造り、それを竿の上に掛けよ。
ヘビにかまれた者が、それを仰ぎ見るならば
死なずにすむであろう」と告げ、
モーゼがその言葉通りに、
青銅でヘビを造って旗竿の先に掲げると、
イスラエルの民は生き延びることができた。
『民数記』21章4~9
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銅鐸と蛇との関わりについて考えているとき、
ふと頭に浮かんだのが『旧約聖書』
に登場する上記の物語でした。
「青銅の蛇(ネフシュタン)」と呼ばれる
これらのモチーフは、出エジプトの頃、
神の仕置きに対する救済策として、
ユダヤの民に与えられたものですが、
これらのエピソードから、
モーゼが存在していたとされる、
約4,000年前~3,500年前ごろには、
すでに「蛇」がユダヤ人の信仰対象
として崇められていたことがわかります。