たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

淡路のワラヘビ

2020-08-23 09:17:12 | 古代の出雲

<洲本市由良>

 

出雲の荒神谷遺跡、および加茂岩倉遺跡で

発掘された青銅器には、西日本一帯で

製造された銅鐸や銅矛が含まれていたそうです。

もし仮に、九州や近畿など近隣諸国から、

これらの青銅器が出雲に持ち込まれたとすれば、

その経緯とはどのようなものだったのでしょうか……。

 

ちなみに、以前の記事内で

「淡路島は渡来系部族の中継地」と書きましたが、

同じ鋳型の銅鐸が発見された「淡路」と「出雲」とが、

何らかの形でつながっていたとするなら、

恐らくそれらを主導していたのは

「渡来系」と呼ばれる人たちだったのかもしれません。

 

そこで、改めて淡路島について調べてみたところ、

実は南あわじ市の安住寺というお寺でも、

「蛇供養」と呼ばれるワラ製のヘビを

使ったお祭りが行われると聞きました。

 

何でも、稲ワラで作った長さ約12m、

胴回り約30cmの大蛇が、町内を練り歩きながら

人や車に巻き付くというこの行事は、

最後に主役であるワラヘビを

県道脇のムクノキに巻き付けて奉納するという、

出雲のワラヘビ祭礼を思わせるお祭りだったのです。