たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

銅鐸とヘビ

2020-08-27 09:36:02 | 古代の出雲

<一人女神社  ひとひめじんじゃ/ひとりめじんじゃ>

 

出雲一帯に伝わる「ワラヘビ祭礼」が、

古代イスラエルの「青銅のヘビ」

の影響を受けたものであるとすれば、

本来「ワラヘビ」というご神体は、

「青銅製」だったとも考えられるのでしょう。

出雲に残る「蛇信仰」の痕跡や、

大量に出土した「青銅器」の起源も、

「青銅のヘビ」を考慮することにより、

新たな示唆が得られるのかもしれません。

 

考えてみますと、銅鐸の形状とは、

蛇がトグロを巻いた

「円錐状(音を出す舌は蛇の舌、

鰭のギザギザ文様は蛇のウロコ)」とも言えますし、

ご神木に巻き付けられたワラヘビは、

「竿に括られた蛇」を彷彿させる姿です。

 

ワラヘビの材料となる「稲わら」が、

いつ頃から祭祀に使用されるように

なったのかはわかりませんが、

弥生時代の終焉に時を合わせるかのように、

「銅鐸」つまり「金属製のヘビ」が地中に埋められ、

その後まったく素材の異なる「ワラヘビ」として、

地上に復活することになった背景には、

稲作文化の広まりも関係していたのかもしれません。

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