たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

謎の古代生物

2020-08-24 09:21:00 | 古代の出雲

<洲本市由良>

 

昨日ご紹介した、ワラヘビ行事を執り行う安住寺は、

「南あわじ市倭文安住寺」という地区にあるそうです。

「倭文」という地名を見て真っ先に思い出したのは、

阿波忌部ともつながる「倭文氏」と、

出雲のお隣・伯耆国の「倭文神社」でした。

 

また、「松帆銅鐸」が発見された場所が、

安住寺のごく近隣の瀬戸内海に

面した場所であることを踏まえれば、

当時、倭文地区に居住していた人々(忌部氏?)が、

何らかの形で銅鐸の製造や移動に関わり、

さらには出雲一帯とも強い結びつきを

持っていたイメージが浮かび上がりますね。

 

ちなみに、ざっと調べた限りではありますが、

淡路島内でワラヘビを用いるお祭りは数か所のみで、

他にも特出すべき「龍蛇信仰」

の形跡が見られないことから、

淡路のワラヘビ行事はこの地独自のものではなく、

出雲の人々によってもたらされたか、

あるいは「龍蛇族」が淡路島を経由する際、

「ワラヘビ」の文化を残したかのどちらかなのでしょう。

 

いずれにせよ、蛇という生き物は、

銅鐸や忌部氏そして麻などとも絡む、

「謎の古代生物」であることは確かなようです。