たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

女夫岩遺跡

2020-08-03 09:39:47 | 古代の出雲

<女夫岩遺跡>

 

地元で「女夫岩さん」とも「宍岩さん」

とも呼ばれる「女夫岩遺跡(めおといわいせき)」は、

ふたつの巨石が寄り添うようにして鎮座する

いわゆる「ホト」形状のご神体です。

 

以前は、このホト岩のすぐ南に、

男性を象徴するオハセ型の「岡」もあったそうですが、

女夫岩遺跡のある一帯が、中国横断自動車道の建設予定地

に組み入れられたため、オハセの付け根の部分は

道路工事の際に削られたと聞きます。

 

本来であれば、この遺跡も取り壊す予定だったものの、

地元民の猛烈な反対運動により保存され、

現在は遺跡を横目で眺めるような形に

高速道路のルートが変更されておりました。

 

ちなみに、平成8年の発掘調査では、

古墳時代中期~後期の須恵器・土師器

などが発見されていることから、

この巨石の周りで何らかの祭祀が

行われていたことは間違いないようです。

 

入り口に置かれた「ハチやマムシに注意」

の看板に軽く動揺しながらも、

小高い山の上へと続くらせん状の階段を昇って行くと、

思わず「おーっ」と驚きの声が漏れてしまうほど、

大きな大きな巨石が目の前に現れました。