<神社資料>
ミャオ族の神話に登場する
蝶のメイパン・メイリュウは、
「伏羲」と「女媧」以前の民族創生に関わる神で、
ミャオ族の人は自分たちの祖先が
「蝶」だと考えているのだそうです。
「蝶」という生き物は羽に描かれる文様などから、
「蛇」とも同一視されることも多いのですが、
ミャオ族に伝えられる伝承を読み込んで行きますと、
どうも彼らの崇拝する生き物はひとつではなく、
ときには二つ以上の対象を「ミックスさせながら」、
崇めるべき神を創造していたような
雰囲気が伝わってまいります。
恐らく、祖先である蝶は「12個」の卵を産み、
一緒に生まれた「龍や虎は彼らの同族である」
「他の卵から生まれた龍や水牛は兄弟である」
という一説を見ても、ミャオ族の成り立ちには、
様々なトーテムを有する古代イスラエルの
12氏族なども関与してくるのかもしれません。
つまり、ミャオ族はひとつの血縁関係で
構成されていたわけではなく、
多くのイスラエル氏族と混交していた
可能性も否定できないのでしょう。
その証拠に、ミャオ族が年の始めに祀る
「芦笙柱(トン・カー)」というポールには、
ミャオ族の多様性を示すがごとく、
鳥・蛇(龍)・水牛の角が一緒に飾られると聞きました。