たびたび神社

ライターあかりの神社ブログ

佐為神社

2020-08-02 09:37:21 | 古代の出雲

<佐為神社 さいじんじゃ>

 

松江市宍道町白石の才という集落に、

「佐為神社(さいじんじゃ)」

という名の神社があります。

現在の御祭神は猿田彦命とされますが、

「才」という地名や「佐為神社」

の名称から考えても、塞ノ神と関わる

場所であることは間違いないのでしょう。

 

ちなみに、出雲を代表する観光名所

「宍道湖」の宍道(しんじ)とは、

大国主命が犬を連れて狩りをしていたとき、

猪を追ってここまで来たことから

名付けられた名称だそうで、

佐為神社の裏手に位置する場所には、

それらの獣たちが岩になったとされる

遺跡(女夫岩遺跡)も残っていました。

 

また、ちょうどこのあたりは、

出雲の二大勢力である「意宇郡」

と「出雲郡」の境界でもあり、

この地に伝えられる「狩り」の伝承は、

両地域の間で起こった何らかの

イザコザを暗示している可能性もありますね。

 

さらには、『出雲国風土記』において

「狭井社」とも記されていたこの社と、

大神神社の摂社である「狭井神社」

とも関連も気になるところです。