豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

車寅次郎の侠客とは…函館市~北斗市

2015-05-20 18:33:03 | ファース本部
「葛飾柴又で生を受けた姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」
おなじみの寅さんの決まり文句である。
渥美清さんが演じた寅さんは、一生涯独身で過ごし、「任侠」世界だけて生きたとされます。

任侠(にんきょう)とは「やくざモノ」をイメージしてしまいがちですが、意味を調べると仁義を重んじ、困っている人、苦しんでいる人を放置しておけず、彼らを救済するために自己犠牲を払える人と言うことになります。ヤクザどころかとても良い人なのです。

また侠客(きょうかく)とは、強気を挫き、弱気を助ける正義の味方を意味します。
ところがその後につく任侠を建前とする「渡世人」の総称でもあります。
この渡世人(とせいにん)とは、ばくち打ち、博徒、ヤクザと訳されます。

一宿一飯、義理人情、義侠心、男気などは、まさに男の中の男である賛美なのですが、寅さんの台詞に時々出てくる「渡世人」なのだとする自覚は、家族を持つことの出来ないヤクザ者であることの引け目だったのでしょう。

今で言うヤクザとは、組織暴力団を意味して社会のダニだとされ、一般人から酷く嫌われており、社会的も暴力団撲滅で徹底的に排除しなければなりません。
しかし寅さんの言う「渡世人」と組織暴力団とは相当に意味合いも異なる気がします。

私は中学校を卒業して働いた場所が鉄骨トビ職で「飯場(はんば)」と呼ばれる宿舎暮らしでした。
私が最も尊敬する唯一の師匠であるトビ職の師匠は、まさに腕の立つトビ職人であり、任侠の流れを汲む人でした。背中には見事な昇り龍の入れ墨が入っていました。
兄弟弟子の中にもその流れを汲むモノもいましたが、仕事師ともまた一流だったのです。

当方は、そこで一宿一飯、義理人情、義侠心、男気など身を持って鍛えられのですが、人間教育の一端だったような気が致します。
勿論、組織暴力団とは一切の関わる機会などありませんでした。
彼らの厳しさの裏にある優しさは、現代社会で接する事が難しそうです。

今日は家庭裁判所の調停室で夫婦間紛争解決のために侠客の話をしました。
侠客とは、強気を挫き、弱気を助ける人だと話したら一気に問題解決に。
義理人情って必要ですね。

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