急性前骨髄性白血病であったので、治癒を確信していたのに!
急性前骨髄性白血病は、1987年にビタミンAの誘導体;ベサノイドが治療に導入後、
病型として治癒可能を確信させた、急性白血病の唯一の型である。
ベサノイド以前も、進行性の出血で突然に死を迎えるか、治癒する率の高い病型として知られていた。
完全寛解に到達させれば、その後強化療法を施行すれば 治る! そういう病型が急性前骨髄性白血病である。
急性白血病の治療法の優劣判定では、急性前白血病は成績のダントツによいことから、対象病型から除外するのが常識であった。それほど治癒率が高いのである。
”死因”は白血病再発でないかもしれないが、
体力、免疫力の低下が起因した死であるのは確かだろう。
年齢は66歳。高齢者に伴う免疫力低下からは、遠い年代。
過労?BMT後が起因している?
ベサノイド導入後、仙台血液疾患センターでは、急性前骨髄性白血病で再発症例は皆無。
元気の社会復帰して長命を得ている。
何故に、骨髄移植までしなければならなかったことに対しても疑問を感じていたが、今回の体調不良、死の転帰に対しても、どうして!なんで!と無念でならない。第12代市川団十郎でなければ表現できないものがあった。まだまだこれから、芸を楽しませていただきたかった。
ホセ カレーラスはよみがえった。急性白血病のタイプは、治癒が容易なタイプではなかった。
なんで、急性前骨髄性白血病で移植をしなければならなかったのか?
なんで、2013年2月3日、死ななければならなかったのか?
呼び戻すことができない世界に旅立たしてしまったのだ。 嗚呼
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