説明を求める家族の急増は、医師である私にはタイトルのように感じます。
説明を求めるのは、
1:こんなに一生懸命付き添っているんだから、よくなってくれなければ困る。なんで、病状のぶり返しの悪化があるんだ!
2:病状説明をしますのでと、集合してもらったときに都合でこられなかったから、説明してほしい!
3:休日で、たまた見舞いにきたら、医師がいたので、次いでに説明をしてもらおう!
などなどで、毎日患者に接し、家族の気配を感じながら診察し、観察していると、患者の病状を理解し、案じてというより、不安解消のための井戸端会議の延長的説明要求、家族の都合、費やした時間に対する見返り要求(成果主義)に思えることが多い。
内容の濃い、診療のためには、データーを沈思黙考熟慮し、不明点を分析し、多くの過去の記述と照合し、正常とはかけ離れた個人差にもかかわらず、普遍性を求めるのが医師の仕事で、ちょこちょこっと”診断できるための知識”という背景を培う膨大な時間を食い散らかす、要求を家族は手軽に出してほしくない。