連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

時間泥棒

2006-05-21 12:37:44 | 日記・エッセイ・コラム

説明を求める家族の急増は、医師である私にはタイトルのように感じます。

説明を求めるのは、

1:こんなに一生懸命付き添っているんだから、よくなってくれなければ困る。なんで、病状のぶり返しの悪化があるんだ!

2:病状説明をしますのでと、集合してもらったときに都合でこられなかったから、説明してほしい! 

3:休日で、たまた見舞いにきたら、医師がいたので、次いでに説明をしてもらおう!

などなどで、毎日患者に接し、家族の気配を感じながら診察し、観察していると、患者の病状を理解し、案じてというより、不安解消のための井戸端会議の延長的説明要求、家族の都合、費やした時間に対する見返り要求(成果主義)に思えることが多い。

内容の濃い、診療のためには、データーを沈思黙考熟慮し、不明点を分析し、多くの過去の記述と照合し、正常とはかけ離れた個人差にもかかわらず、普遍性を求めるのが医師の仕事で、ちょこちょこっと”診断できるための知識”という背景を培う膨大な時間を食い散らかす、要求を家族は手軽に出してほしくない。

コメント
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