食事と水分と記憶力と。

　うちのキヨちゃんは年相応の物忘れはあるものの、しっかりしている方だとは思う。心細かったり、いない間が心配だったりするので、長時間一人には出来ないが留守番が出来ないわけではない。確認や見守りや若干の介助は必要だが一人でトイレに行けるしお風呂にも入れる。咽たりもあるが、一口サイズであれば嚥下にも今のところ問題が無い。
　ただ、どうしても食事量は少ないし水分に関しては、医師からも看護師からも理学療法士からも常々言ってくれているが、本人は十分飲んでいるつもりなので暖簾に腕押しである。
　お肉はなるべく柔らかいものだと好きなのと鮭やサバは好きなので、たんぱく質については少ないながらも摂ってくれるので助かる。ただ、私は基本薄味なのだが、キヨちゃんは少し濃いめが好きだ。注意していないと上手くかけられないというのもあるが、醤油をたっぷりかけてしまうこともある。味付けしていても、
　「ちょっと醤油欲しい。」
と言われることもある。
　昨日はキヨちゃんも好きな親子丼ぶり（キヨちゃんは少なめ）とゴボウとこんにゃくのピリ辛味噌炒めだった。

　　　　　

　しかし、前回すりごまを入れたら、擂ってあっても義歯に挟まって痛いと言っていたので、今回はすりごまは止めた。ところが、今度は鷹の爪が結構効いたため、
　「ピリピリして食べれん。」
と却下された。確かに今回は良く効いたのだが、食べ進めるとそれほどでも無かったのだが、今度からは鷹の爪も外さなくては・・・。
　まあその代わり親子丼ぶりは少ないとは言え完食してくれたし、デザートのプリンケーキは夜食の時間も含めて食べてくれた（ちなみに夜寝る前はヤクルトは必須）。

　　　　　

　これで水分もしっかり摂ってくれたら言うことないのだが、なかなか・・・。後は特有の近い記憶の欠如。同じ話の繰り返しが頓に増えたなあと思う。
　でもまあ、このくらいでいてくるのは本当に有難い。



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