すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

物忘れしない?キヨちゃん。

2024-08-28 21:09:44 | うちのキヨちゃん
 キヨちゃんは勿論物忘れはあるが、所謂認知症とまでは言えないレベルだ。ただどうしても年相応の物忘れはあるし、いや待てよ、これはちょっと心配・・・となることもしばしばありはする。 ただまあ、介護する側としてはかなり楽な年寄りではある。
 そんなキヨちゃんだが、ここ最近人の関係性や人物そのものの記憶が怪しくなってきている。嵐のメンバーが全部記憶出来ているのに、親戚の何某が分からなくなってきているのだ。
 この前の法事は父の甥にあたる人だったのだが、その奥さんやお姉さんとも長く話していた。そして、その子供や孫たちも会食の時に説明して、成長した姿に驚いていたのだ。
 それが昨日、
 「〇〇ちゃん(亡くなったお兄ちゃん)も女の子がおったら良かったのになあ。男の子一人じゃなくて・・・。」
と言い出した。お兄ちゃんは息子が一人いるが、娘は二人いる。二人とも結婚しているが、たまたま近くに戻った娘家族が一緒に暮らしてくれている。お兄ちゃんが亡くなった後、お姉ちゃん(奥さん)のことが心配だったので良かったねという話も、法事の前に話していたのだ。
 「母ちゃん、兄ちゃんは娘二人おるよ。」
 「え?知らん。」
 「県外にお嫁に行ってた娘が家族で戻って一緒に暮らしよるって話したでえ。」
 「ほうじゃ!ほれは知っとるわな!」
・・・・。じゃあ、なぜ娘がいないという判断になるのだ??
 更に、
 「Tちゃん(お兄ちゃんの姉)は父ちゃんの何になる?」
 「兄ちゃんが甥なんじゃけん、兄ちゃんの姉ちゃんになるんじゃけん、姪だろう。」
 「え?〇〇ちゃん(兄ちゃん)の姪?」
 「ちゃうよ、姉ちゃん!」
と会話もこんがらがってきた。
 「母ちゃんは物忘れせんよなあ。全部覚えてるもんな。」
と自慢げに言うキヨちゃん。
 「そうだねえ・・・。」
と力なく同意する私である。

*台風、被害がありませんように。

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コメント (2)
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