すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

留守番キヨちゃんの話

2016-01-12 20:30:46 | うちのキヨちゃん
 私たちが滋賀に行っている間、キヨちゃんはお留守番だった。お正月に岡山の従姉から電話があり、キヨちゃんは、
 「7日からくりちゃん滋賀よ。すずも9日から滋賀じゃけん、遊びに来いや。」
と誘っていた。予定はその時は立たなかったのだが、私が通夜や葬儀でバタバタしていた当日電話があった。
 「あれ?すずまだおったん?」
そこで、かくかくしかじかで~と説明。大変やったね~と言った後、
 「姉ちゃん、孫連れて1泊で行くわ。」
と言ってくれたのだ。
 さて、それからキヨちゃんはホックホクで、
 「弱ったなあ、来るって言うもん、来るなとは言えんしなあ~。」
と憎まれ口を叩きながら、葬儀に行く私の車に便乗し、美容院へ行き、買い物をした。
 私が葬儀の後迎えに行き、キヨちゃんを家に届けてから私は滋賀へ向かった。
 さて、夕方には従姉と従姉の孫二人は到着したらしい。夜無事に着いたと電話した時には従姉が電話に出た。可愛い子供と話をするのに夢中で、電話には出ないほどだった。
 翌日の朝電話すると、キヨちゃんはちゃんと起きていて、
 「昨夜は11時まで喋った。楽しかった~。まだ子供は寝よる。」
と上機嫌。
 その日の夕方には帰る予定だったので、夜電話しても良かったのだが、間違いなく疲労困憊して早寝するだろうと思い、夜は電話しなかった。
 さて、翌日である。遅くまで寝るだろうと8時半に電話したが出ない。それから15分、30分とおいて電話するが出ない。
 いかにキヨちゃんでも寝過ぎだし、日の登るのが遅い田舎では、まだ畑に出る時間でも無い。前も「寝ていた」というオチだったが、やはり心配もあるので、近くの親戚に電話した。
 「分かった。洗濯干したら見に行くわ。」
とお姉ちゃん。結局同じ落ちだったのでやれやれなのだが、ひとまず安心した。
 何でも二日目は一緒に高知まで連れて行ってくれたらしい。するとその留守中に猿に畑を散々な事にされたと言う。だから、16時半に家に帰りついて従姉家族を送り出した後、暗くなるまで・・・というより、暗い中も畑の片づけをしていたのだと言う。そんなわけで二日分の疲れもあって寝てしまっていたのだ。
 それでも、寂しくもなく十分楽しんでいられたようで、本当に感謝である。今回は私もいい命の洗濯になったし、キヨちゃんも楽しい時間が過ごせたので良かった。
 さて、帰りにはヨリちゃん母さんや弟さん家族から沢山のお土産をいただいた。その中に新鮮な卵も沢山いただいたのだ。それはくりりんが卵が大好きで、消費量が多いので母心である。
 とても冷蔵庫には入らないので、仏間が一番涼しいのでそこに置くね~とキヨちゃんに伝えた。
 すると今日、キヨちゃんから報告。
 「まあ、あれ、卵じゃったんじゃなあ。母ちゃん野菜の苗じゃと聞き間違えて、そんなん包んだまま仏さんに置いとったら傷んでしまう。早う植えないかん・・・って、持ってきたら「卵」って買いとる。もう母ちゃん可笑しいて、一人笑うた。」
 畑に植えていたら、何が育ったか気になる所ではある(笑)。

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コメント
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