すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

川本喜八郎さんの訃報

2010-08-29 08:25:23 | ひとりごと
 人形作家の川本喜八郎さんが亡くなった。私が彼の人形を知ったのは「三国志」だった。作品の面白さと、当時若手だった紳助・竜助の起用。彼らがストーリーテーラーとなって、分かりやすく解説をしていたこともあり、子供でも大人でも楽しめる作品になっていた。
 作品の核はやはり人形である。川本喜八郎さんの人形は本当に美しく、動けば息をしているようだった。操者の技術もさることながら、同じ人形でありながら見事に喜怒哀楽を感じさせた。
 中でも、諸葛孔明の存在感は秀逸だ。諸葛孔明のイメージはもはや彼の人形と森本レオさんの声以外に考えられない。三国志の場合、主人公の劉備の人間性もすばらしいが、周囲のキャラクターが個性的で魅力がある。関羽の雄雄しさや張飛のニューモラスでありながら豪傑ぶり。そし悪役・敵役も魅力的に作られている。
 一度、彼の人形を使っての地方巡業が候補に挙がっていた。是非とも見たいと思ったが、叶わなかった。いつか、生で彼の人形を見てみたい。きっと「恋」をしてしまうだろう。
 ご冥福を、お祈りします。

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コメント (2)
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