すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

噛み噛みキヨちゃん

2010-07-08 21:17:32 | うちのキヨちゃん
 うちのキヨちゃんはおしゃべりが好きだが、よく言葉を噛む。というか、もともと色々間違えて覚えていたり、発音できなかったりするからではあるのだが、何度教えても出来ないことがある。
 今までに書いたものでも

 *イラクのお寿司・・・どんな寿司やの?
 *あべこべ・・・アボガド
 *ダイジェスト・・・ダイエット
 *ブー靴・・・ブーツ

などなど、まさしく噛んだと言うよりは完璧に間違えて覚えているものもある。
 先日、引っ越したとか子どものところに行っただとか言うキヨちゃんの知り合いの話になった。通院した時だったか、偶然そのご家族に会ったらしい。久しぶりに会ったのだが、何だか色々大変らしいとキヨちゃんは言った。
 「あの人もな、悋気(りんき)症らしいわ。」(若い人は悋気知らない?やきもちです)
 そうなんだ、すごい嫉妬深くて大変なんだ・・と思っていたが、よくよく話を聞くとどうやらそうではないらしい。
 「もしかして、認知症?」
 「そうそう、りんきしょう。」
 この場合は噛んでいるのである。
 「ちゃうちゃう、にんちしょう。」
 「りんきしょう」
 「に・ん・ち」
 「り・ん・き」
 「なにぬねの・・・の、に!」
 「に!」
 「たちつてと・・・の、ち!」
 「き!」
 「いや、ち!」
 「ち!」
 「合わせて!に・ん・ち!」
 「り・ん・き!」
・・・。あきらめる。ま、これがキヨちゃんワールドである。

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コメント (8)
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