みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

715 冬の焼走り熔岩流 

2008-12-17 10:08:54 | 岩手山・八幡平
 12月16日岩手山麓の焼走り熔岩流に行ってきた。ある山のことが気になっていたからである。本日はまず雪の焼走り熔岩流について報告したい。

《1 》(平成20年12月16日撮影)

《2 》(平成20年12月16日撮影)

《3 》(平成20年12月16日撮影)

《4 》(平成20年12月16日撮影)

《5 》(平成20年12月16日撮影)


   『森林軌道』     1925,1,25
   岩手火山が巨きな氷霧の套をつけて
   そのいたゞきを陰気な亜鉛の粉にうづめ
   裾に岱赭の落葉松の方林を
   林道白く連結すれば
   そこから寒い負性の雪が
   小松の黒い金米糖を
   野原いちめん散点する
      ……川の音から風の音から
        とろがかすかにひびいてくる……
   南はうるむ雪ぐもを
   盛岡の市は沈んで見えず
   三つ森山の西半分に
   雑木がぼうとくすぶって
   のこりが鈍いぶりきいろ
      ……鎔岩流の刻みの上に
        二つの鬼語が横行する……
   いきなり一すじ
   吹雪が螺旋に舞ひあがり
   続いて一すじまた立てば
   いまはもう野はら一ぱい
   あっちもこっちも
   空気に孔があいたやう
   巌稜も一斉に噴く
      ……四番のとろは
        ひどく難儀をしてゐるらしく
        音も却って遠くへ行った……
   一つの雲の欠け目から
   白い光が斜めに射し
   山は灰より巨きくて
   林もはんぶんけむりに陥ちる
      ……鳥はさっきから一生けん命
        吹雪の柱を縫ひながら
        風の高みに叫んでゐた……

   <『校本 宮澤賢治全集 第三巻』(筑摩書房)より>

《6 》(平成20年12月16日撮影)

《7 》(平成20年12月16日撮影)

《8 》(平成20年12月16日撮影)

《9 》(平成20年12月16日撮影)

《10 》(平成20年12月16日撮影)

《11 》(平成20年12月16日撮影)

《12 》(平成20年12月16日撮影)

《13 》(平成20年12月16日撮影)

《14 》(平成20年12月16日撮影)

《15 》(平成20年12月16日撮影)

《16 》(平成20年12月16日撮影)

《17 》(平成20年12月16日撮影)

《18 》(平成20年12月16日撮影)

《19 》(平成20年12月16日撮影)

《20 》(平成20年12月16日撮影)

《21 》(平成20年12月16日撮影)

《22 》(平成20年12月16日撮影)

《23 》(平成20年12月16日撮影)

《24 》(平成20年12月16日撮影)

《25 》(平成20年12月16日撮影)

《26 》(平成20年12月16日撮影)

《27 》(平成20年12月16日撮影)

《28 》(平成20年12月16日撮影)

《29 》(平成20年12月16日撮影)


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2 コメント

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綺麗ですね (フアン)
2008-12-17 13:15:50
雪景色の岩手山麓、旅行に行きたくなりました。
はい、綺麗でした (suzukishuhoku)
2008-12-17 18:41:16
はい、とても綺麗でした。

それらは冷たいと言うよりは却って暖かさえ感じました。

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