みちのくの山野草

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アイガー・トレイル1(7/2)(回想)

2020-12-30 08:00:00 | スイスアルプス
 では、今回からはアイガー・トレイル(Eiger Trail)トレッキングの報告をする。

【1 アイガー・トレイル】

    <『マップルマガジンスイス2006-07年版』(昭文社)より抜粋>
 JBの
《2 アイガー・グレッチャー駅》(2007年7月2日撮影)

で下車。線路を横切ってトレイルに取り付くわけだが、構内には
《3 似顔絵付きのラッセル車》(2007年7月2日撮影)

《4 》(2007年7月2日撮影)

が待機していてつい吹き出したしまった。なおこの線路はアプト式で、ラックレールという歯車のついたレールが中央にある。
 それから、 
《5 どくろマーク》(2007年7月2日撮影)

のプレート板が電柱に取り付けてあり、"送電線は命に関わる、触れるな!"という注意がかいてあるようだ。
 ではアイガー・トレイルのトレッキング開始。
《6 スタート地点の草地》(2007年7月2日撮影)

《7 》(2007年7月2日撮影)

《8 》(2007年7月2日撮影)

アイガーグレッチャー駅周辺には、さっそくマメ科のアンティリス・ブルネラリア(Anthyllis vulneraria)やゴマノハグサ科のペディクラリス・ペルティキラタ(Pedicularis verticillata)、そして、ムラサキ科のミオソティス・アルペストゥリス(Myosotis alpestris)等を見ることが出来る。
 そして、トレイル沿いには
《9 トロリウス・エウロパエウス》(2007年7月2日撮影)

グローブフラワー(トロリウス・エウロパエウス(Trollius eoropaeus))も咲いていた。今まではこの花の中は見えなかったが、ここのそれはやや中の蘂が見えていた。
《10 ラヌンクルス・アルペストゥリス》(2007年7月2日撮影)

ハクサンイチゲに似た、キンポウゲ科のラヌンクルス・アルペストゥリス(Ranunculus alpestris)もあった。なお、画面中央の黒っぽい花はブセリ科のプレウルム・ステラトゥム(Bupleurum stellatum)の花のようだ。
 トレイルはいきなり
《11 覆い被さるような断崖》(2007年7月2日撮影)

脇を通過。アイガー・トレイルはアイガーの北壁の真下を横切るルートだけに、迫力満点。

<参考>
 なお、この断崖部分を麓のグリンデルワルトの街から眺めてみると次のように見える。
<参考1(2009年7月5日撮影)>

<参考2(2009年7月5日撮影)>

上の写真のいずれも中央L字部分の角がその場所である。

 岩だらけのルート沿いにも花々は咲き
《12 トラスピ・ロトゥンディフォリウム》(2007年7月2日撮影)

グンバイナズナの仲間、アブラナ科のトラスピ・ロトゥンディフォリウム(Thlaspi rotundifolium)だろう。
《13 ラヌンクルス・グラキアリスの蕾》(2007年7月2日撮影)

キンポウゲ科のラヌンクルス・グラキアリス(Ranunculus glacialis)という花の蕾で、学名は「氷河に咲くキンポウゲ」という意味だという。次がその開花した
《14 ラナンキュラス・グラキアリス》(2007年7月2日撮影)

である。花の色が左右で違うが、咲き始めは白、次第に赤っぽくなっていくという。
《15 ビスクテラ・ラエビガタ》(2007年7月2日撮影)

これもグンバイナズナの仲間で、アブラナ科のビスクテラ・ラエビガタ(Biscutella laevigata)だろう。
 トレイルから見下ろした 
《16 チンゲルバッハ(Tschingelbach)の谷》(2007年7月2日撮影)

アイガー・トレイルの谷側を見下ろすと、WABの線路が見える。スノーシェードの端が見えるから、建物が建っている辺りはアルフェンガルテンだろうか。
 いま来たルートを振り返ると
《17 先程通過した切り立った断崖》(2007年7月2日撮影)

が見えるし、山側を見上げれば
《18 アイガー北壁》(2007年7月2日撮影)

《19 》(2007年7月2日撮影)

が迫る。気をつけてみるとクライマーが岩に取り付いている。
《20 サクシフラガ・オポシティフォリア》(2007年7月2日撮影)

ユキノシタ科のサクシフラガ・オポシティフォリア(Saxifraga oppositifolia)である。
《21 ラヌンクルス・アルペストゥリス咲き始め》(2007年7月2日撮影)

まだ咲ききっていないが、葉の形からしてキンポウゲ科のラヌンクルス・アルペストゥリス(Ranunculus glacialis )である。
《22 花終わりかけ》(2007年7月2日撮影)


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