みちのくの山野草

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私を排除したいと思うのはも尤もなことだが

2018-09-28 10:00:00 | 「賢治学会」におけるハラスメント
《花巻の円万寺境内から見た鍋倉のみのり》(平成29年年9月21日撮影)
方十里 稗貫のみかも 稲熟れて み祭三日 そらはれわたる
 病のゆゑにもくちんいのちなり みのりに棄てば うれしからまし

〔私を排除したいと思うのはも尤もなことだが〕
 その一方で、客観的には、
   私鈴木が「賢治学会」から「殺される」<*1>(=排除される)ということはある意味で当然だ。
とも思っている。
 それは、例えば、先に全国に向けて出版した『本統の賢治と本当の露』の内容をそのまま受け入れるわけにはいかない人たちが少なくないということぐらいは、ある意味私にももちろん容易に判るからだ。
 ちなみに、同書の〈目次〉は下掲のような

というものであり、第一章の
2.「賢治神話」検証七点 7
 ㈠ 「独居自炊」とは言い切れない 7
 ㈡ 「羅須地人協会時代」の上京について 25
 ㈢ 「ヒデリノトキニ涙ヲ流サナカッタ」賢治 43
 ㈣ 誤認「昭和二年は非常な寒い氣候…ひどい凶作」 65
 ㈤ 賢治の稲作指導法の限界と実態 69
 ㈥ 「下根子桜」撤退と「陸軍大演習」 84
 ㈦ 「聖女のさまして近づけるもの」は露に非ず 91
は、従来の定説を覆すものばかりだから、そう簡単には認めたくなかろう。
 それは、私の一連の主張(仮説検証型研究という正攻法で研究した結果)について、
    鈴木さんの言うことは正しいとは思うのだが、しかし……
と前置きして感想を述べて下さる人が多いことからも窺える。私の主張する仮説にはそう簡単には反例が見つからなそうだが、その一方で、従来の定説は捨て難いということなのであろう。

 さりながら、従来の定説と雖も仮説の一つに過ぎないのであって、反例が一つでもあればそれだけでその定説は即捨て去らねばならないのである(厳しいことだが、それが学問というものだ)。一方で、私は従前の定説の中のいくつかに対して反例を見つけたので、それに替わる新たな仮説を立て、実証的に調べ尽くしたところその新たな仮説の検証できたので、その中の一部(上掲㈠~㈦)を公にしたのである。
 もちろん、従前の定説を心情的には捨て難いのだということは重々理解できるが、学問的にはそれは許されない。そうやって従来の定説が覆されて、それに替わる新たな仮説が検証できたならばそれが次第に定説になっていくというのが、研究の発展というものであり、学問の基本の一つであろう<*2>。

 だから、あの「ある先輩」は、
 「仮説検証型研究」によって導かれた研究結果をまとめた『本統の賢治と本当の露』を出版して程なく、鈴木さんに対する個人攻撃ともとれるような、代表理事名の文書が学会員へ送付されたのは、ある意味尤もだ。賢治研究の専門家でもない鈴木さんに、しかも鈴木さんがよく口にする「理系の端くれ」によって、従来の定説の幾つかが完膚なきまでに否定され、それに替わる、今後反例が見つからない限りはという「限定付きの真実」㈠~㈦が、全国に向けて明らかにされたのだから、たまったものではなかろう。とりわけ、『新校本年譜』と雖もかなり書き換えねばならないだろうからな。
と仰っている。

 そこで、私が私でなかったならば、
   鈴木守を排除したいと思うのも尤もなことだ。しかも、田舎の、老いぼれの理系にしてやられた。目障りで困った奴だ。
などと私自身もそう思うだろう。それは逆に、私に対する執拗ともいえる一連のハラスメントからもそう言えそうだ(今回はまだ言及していなかったのだが、実は別のある仕打ちも受けていた)。

<*1:註> 複数の人がこの文書送付に対して疑問を呈し、憂えていることを私は知っている。特にある方などは
 あの文書は問題ですよ。あれは鈴木さんに対する個人攻撃であって、代表理事が責任を取って辞任せねばならないようなやり方です。鈴木さんはこのままだとこれによって殺されますよ。
と心配して下さった。
<*2:註> もし、検証できたので限定付きの「真実」となった私の仮説がおかしいというのであれば、たった一つでいい、反例を突きつけて下さることだ。私は即座にその仮説を棄却しますので。しかし、おかしいからといって嫌がらせやハラスメントなどでそれを棄却させることはできない。なんとなれば、学問的には、検証された仮説を棄却させる方法は反例提示以外にはないからである。
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