みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

24 スネガへ(その3)

2010-02-09 08:00:32 | スイスアルプス
 ホーテーリー尾根(Hotälligrat)を右に仰ぎ、フィンデルバッハ(Findelbach)の谷を左に見下ろしながら、ほぼ平坦な道を今度はグリンジーゼー(Grindjisee)目指して進む。道沿いには
《01 センペルビブム・アラクノイデウム》(平成19年6月30日撮影)

丸まった葉っぱに白い蜘蛛の糸のようなものが付いていることと茎の形からするとベンケイソウ科のセンペルビブム・アラクノイデウム(Sempervivum arachnoideum)であろう。
《02 サクシフラガ・パニクラタ》(平成19年6月30日撮影)

なお、左上に見える鉄塔はホーテーリーへ登るゴンドラ用のものである。
《03 〃 》(平成19年6月30日撮影)

茎に付いた葉の小ささからしてユキノシタ科のサクシフラガ・パニクラタ(Saxifraga paniculata)であろう。
《04 サリクス・レツーサの果実》(平成19年6月30日撮影)

《05 フィンデルバッハの沢》(平成19年6月30日撮影)

ここはどの当たりかというと下図の 
【Fig.1 ハイキングコース】

   <『ZERMATT GORNERGRAT』(swisstop)より抜粋>
右下のV字状に折れ曲がった標高2314と表記されているところである。この地点にはコンクリートの橋が架かっているがその橋から真東を見た眺めが上の《05》である。この沢はフィンデル氷河(Findelgletscher)の氷が解けて流れきたものとなる。この位置から視線を北に移すと 
《06 かなり大きなモレーン》(平成19年6月30日撮影)

が迫っている。フィンデル氷河によって運ばれて来た岩石や土砂によってできた丘、モレーンである。
 周辺にはチョウノスケソウ
《07 ドゥリアス・オクトペタラ》(平成19年6月30日撮影)

の群生があり、チングルマに似た
《08 その果実の綿毛》(平成19年6月30日撮影)

状のものも多い。
 では今度はグリンジーゼーを目指そう。
 道沿いには
《09 トフィルディア・カリクラタ》(平成19年6月30日撮影)

チシマゼキショウ科のトフィルディア・カリクラタ(Tofieldia calyculata)であろう。
《10 ピングイクラ・ブルガリス》(平成19年6月30日撮影)

ムシトリスミレとそっくりの、タヌキモ科のピングイクラ・ブルガリス(Pinguicula vulgaris)である。
 振り返れば、
《11 マッターホルンの北東稜》(平成19年6月30日撮影)

が美しい。また、今まで歩いてきたハイキングコースも見える。
《12 カラミンタ・アルピナ》(平成19年6月30日撮影)

シソ科のカラミンタ・アルピナ(Calamintha alpina)だろう。
《13 〃 》(平成19年6月30日撮影)

なお、黄色い花はマメ科のアンティリス・バレシアカ(Anthyllis valesiaca)だろう。
《14 オノブリキス・モンタナ?》(平成19年6月30日撮影)

マメ科のオノブリキス・モンタナ(Onobrychis montana)だろうか。
《15 エリゲロン・アルピヌス》(平成19年6月30日撮影)

頭花が複数個あることから、キク科のエリゲロン・アルピヌス(Erigeron alpinus)であろう。
《16 ポテンティラ・アウレアの群生》(平成19年6月30日撮影)

 ほどなくグリンジーゼーである。

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