みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

栗駒山のタムシバ残雪(6/9)

2021-06-14 10:00:00 | 秋田・青森・宮城
 タムシバがまるで残雪の如くだった。
 賢治は、童話「マグノリアの木」の中で、
 諒安は眼めを疑ひました。そのいちめんの山谷の刻にいちめんまっ白にマグノリアの木の花が咲ているのでした。その日のあたるところは銀と見え陰になるところは雪のきれと思はれたのです。
              〈『校本宮澤賢治全集 第八巻』(筑摩書房)270p〉
と書いているが、まさにそのとおりだった。
 ところで、マグノリアとはモクレン科モクレン属植物の総称だということだから、実際には、
   ホオノキ、コブシ、タムシバ等
が含まれるであろう。さてそれでは、賢治の「マグノリアの木」のマグノリアは一体何を指していたのだろうか。いままでは、花巻の木にもなっているせきざくら(コブシ)のことかと私は思い込んでいたが、今回の栗駒山行で「いちめんまっ白にタムシバの花が咲ている」景を目の当たりにできたし、それ以外のマグノリアのこのような景を私は今迄見たことがないので、それはこのタムシバのことだと確信した。

《1 》(2021年6月9日撮影)

《2 》(2021年6月9日撮影)

《3 》(2021年6月9日撮影)

《4 》(2021年6月9日撮影)

《5 》(2021年6月9日撮影)

《6 》(2021年6月9日撮影)

《7 》(2021年6月9日撮影)


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