みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

『校本全集第十四巻』についても「総括見解」を

2021-11-20 18:00:00 | 「賢治年譜」等に異議あり
《『筑摩書房様へ公開質問状 「賢治年譜」等に異議あり』(鈴木 守著、ツーワンライフ出版)の表紙》

 前回の繰り返しになるが、昭和52年出版の『校本全集第十四巻』が行った「252c等の公開」は、「倒産直前の筑摩書房は腐りきって」いたことを裏付けていることをまず知った。のみならず次に、同巻は、仮説の典拠としている証言をその理由も明示せずに書き変えていたことも知った。こうなってしまうと、同巻はこのようなあるまじき事を少なくとも2件起こしていたことになる。
 つまり、『校本全集第十四巻』において、
  〝「新発見の書簡 252c」等の公開〟
と、
  〝「昭和二年十一月ころ」とされている年次を、大正一五年のことと改めることになっている〟
という二つの横車が押されていたと言えることを知ったので、昭和52年に出版された『校本全集第十四巻』には少なくとも二つの腐ったことがにあったとも言える。
 となれば、同巻そのものも「腐っていた」ということがもはや否定できなくなったので、
 昭和52年に出版された『校本全集第十四巻』もまた、同年に出版された『事故のてんまつ』と同様に、「倒産直前の筑摩書房は腐りきっていた」ことを実は裏付けている。………⚫
という蓋然性がかなり高い。

 そこで私はますます不安になる。なぜならば、『事故のてんまつ』については「総括見解」が公になっているが、『校本全集第十四巻』についてはそれがなされていないからである。もう少し精確に言うと、今年の『岩手芸術祭』に応募してあえなく落選した〝論文『「絶版回収事件」と「252c等の公開」』〟において、
 せめて、なぜ「新発見の252c」と、はたまた、「判然としている」と断定できたのかという、我々読者が納得できるそれらの典拠を情報開示していただけないか、と。願わくば、『事故のてんまつ』の場合と同様に、「252c等の公開」についても「総括見解」を公にしていただけないか、と。
私は筑摩にお願いしたのだが、前述の〝⚫〟ということが言えそうだからこうなってしまった以上は、「252c等の公開」についての、と限定するのではなく、それも含めた『校本宮澤賢治全集第十四巻』の総体についての「総括見解」もお願いせざるを得なくなった。

 これで、『筑摩書房様へ公開質問状 「賢治年譜」等に異議あり』の第三章相当の予告は済んだので、次回からは第四章に関する予告を開始したい。

 続きへ
前へ 
『筑摩書房様へ公開質問状 「賢治年譜」等に異議あり』の目次”へ。
 ”みちのくの山野草”のトップに戻る。

《ご案内》
 来る12月16日付で、新刊『筑摩書房様へ公開質問状 「賢治年譜」等に異議あり』(鈴木 守著、ツーワンライフ出版、550円(税込み))を発売予定です。
【目次】

【序章 門外漢で非専門家ですが】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本日の下根子桜(11/20、この... | トップ | 釜淵の滝(11/18、残り) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

「賢治年譜」等に異議あり」カテゴリの最新記事