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みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

⑶ この憂い、燎原の火となれ

2025-04-28 12:00:00 | 鈴木守からの遺言

〈『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』〉
         【杜撰】 著作で、典拠などが不確かで、いい加減なこと。〈『広辞苑』(岩波書店 第二版)より〉
番外(かつての投稿より)

⑶ この憂い、燎原の火となれ(2017-11-26 10:00:00 )

 過日(11/18)、増子 義久氏のブログ〝『イーハトーブ通信』〟において、
    〝賢治、慟哭!?…学会の正体みたり(上)
という投稿があったことを知りました。その内容は、今回のこのシリーズ〝『三陸被災地支援募金を押し潰した賢治学会幹部』〟で私が訴えていることと同じ様な問題点と危惧が現『宮沢賢治学会イーハトーブセンター』にあるということを、例えば、
 ・銀河宇宙のかなたで嘆き悲しむ賢治の姿が目に浮かぶ。
 ・賢治の慟哭(どうこく)が天空からもれ聞こえてくる。
と表現しながら憂い、それを訴えているものでした。
 タイトルが〝賢治、慟哭!?…学会の正体みたり(上)〟ということですから、今後〝賢治、慟哭!?…学会の正体みたり(下)〟等も投稿が為されるものと思って、次回も待っているところです。

 そして、このような憂いが燎原の火のように拡がっていってほしいと願っています。そうなってゆけば、

  おかしいことをおかしいと言えて、
  言論の自由が保証され、
  研究の自由が尊重される
  『宮沢賢治学会イーハトーブセンター』

になるはずだからです。

 聞くところによると、私のことを「賢治学会に反対している」人物と「学会理事」の一部の方が仰っておられるということですが、学者や研究家であるならばそんな感情的な誹り方をなさらずに、理性的におなりになって学問的に批判して頂きたい。私の主張する検証された仮説がおかしいと仰るのであれば、その「反例」をたった一つ突きつけて下さい。反例が一つでもあれば、私は潔くその仮説を棄却しますから。そして、それが一つも突きつけられないのであれば、私の仮説を抹殺はできません。感情的に「賢治学会に反対しているおかしなやつだ」と言い募るのではなくて、たった一つの反例を私にそれ見たことかと示して下さい。なぜならば、私の検証した仮説がおかしいというのであれば、それを葬り去るためにはそれ以外に方途はないのです。

 言い換えれば、是非私の定立した一連の仮説のそれぞれに、是非反例を突きつけていただきたい。そうすれば、「賢治研究のさらなる発展」に直ぐ繋がります。それが「仮説検証型研究」というものの価値と役割でしょう。そして、この「仮説検証型研究」手法以上に確たる結論を導き出せる手法はこの手法以外にはないのではないのではありませんか。

 畢竟、研究者や学者が跪くのは権威や権力の前にではなくて、真実や真理の前にではないでしょうか。そして私はそうありたい。

 それにしても、以前の〝『「2017年春期セミナー」におけるある憂い』〟シリーズの際には、例えば、
    〝《「羅須地人協会」の会員等一覧(叩き台)》投稿の経緯
にあるように、私の主張に対して「賢治学会幹部」の関係者と思われる方から批判的なコメントを頂いたのだが、何故今回はそのようなコメントが一切届かないのだろうか。
 あるいはこれまたかつて寄越された、〝一連のクレームから透けて見えること(増補版)〟の場合のようなクレームが今回は何故寄せられないのだろか。

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 ある著名な賢治研究者が私(鈴木守)の研究に関して、私の性格がおかしい(偏屈という意味?)から、その研究結果を受け容れ難いと言っているという。まあ、人間的に至らない点が多々あるはずの私だからおかしいかも知れないが、研究内容やその結果と私の性格とは関係がないはずである。
 おかしいと仰るのであれば、そもそも、私の研究は基本的には「仮説検証型」研究ですから、たったこれだけで十分です。私の検証結果に対してこのような反例があると、たった一つの反例を突きつけていただけば、私は素直に引き下がります。間違っていましたと。
 一方で、私は自分の研究結果には多少自信がないわけでもない。それは、石井洋二郎氏が鳴らす、
 あらゆることを疑い、あらゆる情報の真偽を自分の目で確認してみること、必ず一次情報に立ち返って自分の頭と足で検証してみること
という警鐘、つまり研究の基本を常に心掛けているつもりだからである。そしてまたそれは自恃ともなっている。
 そして実際、従前の定説や通説に鑑みれば、荒唐無稽だと言われそうな私の研究結果について、入沢康夫氏大内秀明氏そして森義真氏からの支持もあるので、なおさらにである。
 そのようなことも訴えたいと願って著したのが『このままでいいのですか 『校本宮澤賢治全集』の杜撰』(鈴木 守著、録繙堂出版、1,000円)である。


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