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「オール1の成績から先生になった」宮本延春さんの講演会 ①

2018年08月03日 | 人生

今、「オール1の成績から先生になった」という宮本延春(まさはる)さんの講演を聞いて帰ってきたところです。

 

家に着いてからある人のブログを拝見したら、名古屋の最高気温が40度を超えたということが書かれていて、この記録的暑さの中、冷房がしっかり効いた公民館で、素晴らしい話を聞き、とても良い時間を過ごさせてもらたと知りました。

 

宮本さんは1969年生まれで、両親は実の両親ではなく、もらい子だそうです。母はとても優しくいい人でしたが、父は呑み助のすぐ怒鳴るような人だったらしい。そして、親戚づきあいはどういうわけかまったくなく、家庭は貧しかったとのこと。

 

宮本さんが小学2年の時、前の席の体の大きな女の子が給食費を忘れ、宮本さんに「お前の給食費をよこせ」といわれ、返事をできないでいるうちに金を取られた。給食費を取られてしまったから、仕方なく親に話し、学校へ伝わり、職員室へ呼ばれ、そこに女の子もいて、その場で形だけの仲直りをさせられた。つまり、これでこの話は1件落着にされた感じで、不満もあったらしいが、女の子のグルーブからの仕返しが怖かったらしい。

(まあ、先生にしてみれば、まだ小学校2年の女の子を、そうきつく注意するわけにもいかなかったかもしれませんね)

 

同級生から何か無理を言われたとき、どう返事してよいかわからず返事ができないでいると、相手は、「こいつは何を言っても言い返せない奴」と考え、ますます図に乗っていじめがエスカレートしてくるということとも話されましたが、いじめについては、これ以上の話はされませんでした。

 

(それにしても、小学2年生の女の子が、こんなことをするのかと正直驚きました。きわめてまれな例だろうとは思いますが)

 

ところでいじめにあっている子は、相談相手があるとすれば、親か、先生しかいないそうで、親にも心配かけてはいけないと思ってなかなか言えないらしい。もし、子供からいじめにあっているという話を聴いたら、親としてどうすればいいかというと、宮本さんはおよそこんなふうに教えてくれました。

 

○そうか、つらかったろうな、よく話してくれた。お父さんはいつでもお前の味方だから、もし、これからもいじめにあうようなことがあったら、きっとお父さんに話してくれ。なあに、いじめる奴より、いじめられる方が強いに決まっている。いじめる奴なんか、ほんとうは弱いんだ。

 

ということで、共感的理解が必要だと話をされ、それを細かく言えば、①肯定から始める ②価値観を押し付けない ③子供の気持ちに寄り添うことだそうです。そして、指示命令ではなく、選択肢を提案するのがよいということも言われました。

 

また次のようなことも言われました。

○子供は成績がいくら悪くても、それで自殺しようとは思わない。自殺を考えるのは不安や恐怖があるからで、そういう不安や恐怖はいじめが原因である、と。

 

小学生の宮本少年は学校へ行くといじめられるので、ときどき学校をさぼって――毎日では学校をさぼっていることがばれるので――本屋さんで立ち読みして時間を過ごしたらしい。

 

ある時、巡回中の婦警に質問され、交番へ連れていかれた。そして婦警から男のお巡りさんに変わった。そのお巡りさんから「どうして学校をさぼるんだ?」と質問されるのを期待した――なぜ期待したかといえば、自分がいじめにあっていることを話せば、話が広がり、いじめがなくなるかもしれない――そう思ったが、男の警察官は「なぜ、学校へ行かないのか?」と聞くのではなく、ただ「小学生が学校をさぼるなんて怪しからん」と、叱るだけだったようです。

「オール1の成績から先生になった」宮本延春さんの講演会②


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